IFA2014会場のハイアールブースで展示された、スマートフォン
ハイアール アジア インターナショナルは、スマートフォン、タブレット、テレビを日本市場向けて投入する考えを明らかにした。
これまでは、三洋電機の白物家電事業の譲渡によるAQUAブランドによる冷蔵庫、洗濯機などを展開するほか、ハイアールブランドの白物家電を国内投入してきたが、今後、黒物家電分野にも参入する考えだ。
伊藤嘉明代表取締役社長兼CEOは、「ハイアール アジア インターナショナルは、日本において、白物家電メーカーで終わるつもりはない。日本でも黒物を投入していきたいと考えている。市場参入の時期は、マーケットの動向を見ながら考えたい」とした。
伊藤嘉明代表取締役社長兼CEO
IFA 2014では、曲面ディスプレーを採用したテレビ、
Androidスマホやタブレットなどを展示
ハイアールは、中国国内や欧州市場において、すでにスマートフォンやタブレット、テレビを投入。ドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2014の会場でも、白物家電ブースのほかに黒物家電製品のブースも設けて、曲面ディスプレーを採用したテレビや、Android搭載のスマートフォンやタブレットを展示していた。
IFA 2014では、曲面ディスプレーを採用したテレビ、有機ELテレビを展示
Android搭載のタブレットのスペースも設けられていた
伊藤社長は、「日本市場に投入するテレビは、地上デジタル放送や衛星放送などを受信して楽しむという用途のほかに、インターネットを通じて配信されるコンテンツも楽しむことを狙った製品にしたい。インターネットの周辺機器のひとつとして投入したい」とする。
また、「単にハイアールが黒物家電を投入するのではなく、白物家電と連携した提案を行ないたい。スマート化という流れの中で、スマートフォン、タブレット、テレビがループでつながるようなものを提案していきたい」とする。
アップルが開催した「WWDC 2014」でも、ホームオートメーション機器を標準化し連携の可能性を提示する「HomeKit」の説明でハイアール（Haier、写真左下側）の名が上がっており、その動向が注目される
