CPU、GPUの更新ラッシュ
Devil's Canyon登場でオーバークロックし放題に!?
ハードウェア面でも大きなニュースが多かった。まずはHaswellの更新版として発表され、クロック周波数を100MHz程度高めたインテル製CPU「Haswell-Reflesh」の登場。各メーカーの夏モデルには軒並みHaswell-Refleshが搭載されることに。
そしてNVIDIAはKeplerに続く新アーキテクチャー「Maxwell」を採用した「GeForce GTX 750 Ti」「GeForce GTX 750」を市場に投入。MaxwellはNVIDIAにより「少ない電力でより高い性能を発揮する」GPUと位置づけられており(NVIDIAプレスリリース)、CPU、GPUの電力効率化の流れがさらに加速することを予想させる。また従来ハイエンドモデルから新アーキテクチャーを採用していたNVIDIAが、普及モデルを新アーキテクチャーのデビューに選んだ点も世間の注目を集めた。
一方のAMDは、コードネーム「Kaveri」で開発されていたアーキテクチャーを採用したAPU「A10-7850K」および「A10-7700K」を発売。CPUとGPUのコアを合算した「Compure Core」なる独特の数値をスペックとして提示し、HSA(Heterogeneous System Architecture)に対応した初のAPUとしても(関連記事)、自作通などを中心に世間を賑わせた。
そして記憶に新しいインテルの最新CPU「Devil's Canyon」の登場(関連記事)。「Core i7-4790K」はHaswell世代の「Core i7-4770K」に比べて定格で4.0GHz超え、オーバークロック時で4.4GHzと、いずれも500MHzのクロック数アップを見せ、衝撃のデビューを飾った。熱伝導物質にポリマー素材を使うなどの改良で熱効率を大幅にアップさせ、オーバークロックをしやすくし、安定性を高めたCPUということで、「オーバークロックし放題か!?」との声も多い。20周年記念のPentiumとともに、今後もPCヘビーユーザーやゲーマーらを中心に熱い人気を集めていきそうなCPUだ。
4K時代の到来を予測させたCES 2014
PC高解像度化の勢いは止まらない
ディスプレーの進化も目立った。デルやレノボ、フィリップスなどPCメーカーが低価格の4Kディスプレーを相次いで発売。高級機で主流のIPSパネルではないものの、10万円以下で購入できる4Kディスプレーが充実してきたことで、高解像度環境のハードルがぐっと低く。今後も普及が進めば、さらなる低価格化が期待できる分野だ。
また国内メーカーでは東芝の「dynabook Satellite T954」(関連記事)、海外メーカーではASUSの「ZENBOOK NX 500」(関連記事)など、4Kディスプレーを装備したノートPCも登場。ノートPCの高解像度化というと、「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」が随分前からMacBookのフラッグシップとして君臨しているが、いよいよWindowsノートPCにも本格的な高解像度化機が現れ始めた。市場に受け入れられれば、今後もWindowsノートPCの高解像度化がすすむものと思われる。またしばらくリリースが落ち着いていた印象の「2 in 1」型のPCだが、「dynabook KIRA L93」はキーボード部の半ばから着脱でき、7つのスタイルで使える(関連記事)というエキセントリックな仕様で注目を集めていた。
●Haswell-Refreshの発売を間近に控えるインテルのロードマップ
●Kaveriの後継Carrizoは150%性能向上? AMD APUロードマップ
●大幅刷新された“Kaveri”「A10-7850K」はなにが変わった?
●iOS/iCloud連携を強化する「OS X Yosemite」—WWDC 2014をダイジェストで振り返る
●4Kやタブレットに注目!? 2014 International CESレポ
●4Kノート「dynabook Satellite T954」は本体の使い勝手もプレミアム
●デルの4Kディスプレー「P2815Q」の使い勝手をチェック
●7つのスタイルで楽しめる変幻自在なPC「dynabook KIRA L93」