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実店舗がないと通販も維持できないと思います

「iiyama PC」のユニットコムが、全国84店舗を持つ意外な理由

2014年06月24日 11時00分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp編集部

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 「パソコン工房」「BUY MORE」などのパソコン専門ショップを展開するユニットコムが、2013年10月にオリジナルのPCブランド「iiyama PC」をリリースした。iiyama PCは、ユニットコムが従来「Lesance」ブランドとして展開していたPCを主軸としつつ、新たにラインナップを加えた新ブランドだ。ブランド立ち上げと同日に、BUY MORE秋葉原本店内にiiyama PCの直営店「iiyama Store」がオープンした(関連記事)

注:ディスプレーブランドの「iiyama」は、MCJ傘下のマウスコンピューターが運営している。

 ユニットコムは2014年現在、BUYMORE、パソコン工房、グッドウィル、ツートップ、フェイスなどのパソコン専門ショップを全国で運営するほか、ウェブ直販部門を持ち、オリジナルブランドでPCの開発・販売を手がけている。いずれのショップのブランドも1990年代から秋葉原や日本橋、名古屋でパソコン専門ショップとして展開をしており、統合を重ねた上で、それぞれの地域に根付く形で運営を行なっている。

 国内製造による安心感と、パーツショップならではのノウハウで、細かなニーズに応える製品づくりがウリのiiyama PC。ユニットコムの商品本部 本部長 小川正敬氏に、iiyama PCの開発の裏話や、今後の展開についてお話をうかがった。

ユーザーの声を直に聞けることが直営店の強み

――全国のBUY MORE、パソコン工房をはじめとするパソコン専門ショップでiiyama PCを販売されていますが、地方によってニーズは違うのですか?

 製品は物流センターから各拠点に送っていて、各店舗で数量と機種を設定できるシステムになっています。そのデータによって、その地域でどの機種が売れているかがわかるのですが、地方によって売れ方は本当に千差万別です。

 全国84店舗を展開していますが、全国一律に「このスペックが売れる」ということはないです。例えば、沖縄にあるグッドウィル 北谷店は、近くに米軍基地があるのでお客様の約半数が外国人で、英語キーボードの製品や17型クラスのノートPCがよく売れます。逆に秋葉原や日本橋では、11型クラスのモバイルノートが売れ筋ですね。他の地方では全国的に、15.6型「オールインワン」タイプで、メモリー4GB、HDD 500GBというオーソドックスな機種が売れます。

iiyama StoreはBUY MORE秋葉原本店内にあり、必要なパーツをその場で購入できる
iiyama Store店内
パソコン工房 本店(大阪日本橋)、グッドウィル EDM本店(名古屋、大須)内にもiiyama Store のコンセプトショップを展開している

――PC業界は通販が主流になると感じていましたが、店舗を持っていることでどんなメリットがあるのでしょうか。

 ウェブ通販の限られた情報の中で購入するケースとは異なり、全国に実店舗を持つために、幅広い商品知識を持つスタッフに相談しながら製品を選んでいただくことが可能になります。この点は、当社の大きな強みです。店舗があるからウェブ通販にも多くの情報が反映でき、またその逆もあります。その中でも地方店舗で得られるお客様の声は、店舗を多く持つ理由の1つになります。

 地方店舗での弊社オリジナルパソコンの販売や、自社・他社を問わないサービスはビジネスの大きな柱となっています。また、秋葉原にショップがあるということはひとつの広告塔として、地方でのブランドイメージを支えており、これらも重要な要素と考えております。

 また、店舗を持つもう1つの理由は、販売後にも全国の店舗で対面式のサポートを提供できる点です。店舗で自社・他社製品を問わずPCの修理・サポートを受け付けることで、集中型サービスセンターに修理品を集めて対応するメーカーよりも、迅速で的確な対応が可能です。販売用パーツの品揃えも多いため、HDDやメモリーといった保守部材をその場で用意できる点も喜んでいただけるポイントとなっています。もちろんその際に、お客様からのアップグレードや買い替えのご相談にも対応ができます。

 全国の各店舗が、お客様にパソコンを快適に利用いただけるための「ワンストップショップ」を目指して運営をしています。

ユニットコム 商品本部 本部長 小川正敬氏


 

(次ページ、「ユーザーの要望をリアルタイムで製品開発に反映」に続く)

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