東芝4Kパソコン徹底ロードテスト 第4回
高解像度のディスプレーとタッチ操作の相性も抜群
4Kノート「dynabook Satellite T954」は本体の使い勝手もプレミアム
2014年06月06日 11時00分更新
使いやす入力デバイスと充実のインターフェース類
続いて「dynabook Satellite T954」の入力デバイスについて見てみよう。静電容量式のタッチパネルは反応もよく、指すべりも上々。ストレスなくタッチ操作を行なうことができる。液晶ディスプレーもしっかりと固定されており、タッチ操作時にグラつくことはなかった。解像度の高い液晶ディスプレーではカーソルの場所を見失ってどこにあるかわからなくなってしまったり、カーソルの移動距離が長くて操作しづらいときもある。だがタッチ操作なら目的の場所をダイレクトに操作できるので面倒がない。ただしスケーリングを低めに設定していると、アイコンやボタンが小さくて操作しづらくなってしまうこともある点に注意したい。
バックライト対応のキーボードはテンキー付きの日本語配列を採用している。キーピッチは19mmとデスクトップ向けキーボードと同程度の大きさで入力しやすい。Enterキーや特殊キーがやや小さくなっているが、テンキーが付いていることを考えればやむを得ないだろう。だがそれでもカーソルキーは小さすぎで、特に上下のキーが離れていないため押し間違える場面が度々あった。慣れれば問題なく使えるようになるのかもしれない。
キーストロークは1.5mmとやや浅めだが、入力時に「カクッ」としたクリック感があり軽快にタイプすることができた。キーを強めに押してもたわみはなく、快適に入力することができる。またキーには細菌の繁殖を抑える抗菌塗料が塗られているため、いつでも清潔な状態で使えるのもありがたい。あえて気になる点を挙げるとすれば、キートップがサラサラとしたマットな仕上がりなので指紋が残ったままになる点。こまめに拭きとっておけばすむ話なので、大きな問題ではないだろう。
キーボード上部にはdynabookシリーズではおなじみのharman/kardonステレオスピーカーが搭載されている。音質向上技術「DTS Studio Sound」との組み合わせにより、高品質なサウンドを実現。実際に音楽やゲームのBGMを聞いてみるとひとつひとつの音が非常にクリアで、いままで気づかなかったようなわずかな音が微妙な音質とともにハッキリと聞こえてくる。正直なところ、音質のよさと音の広がりにはかなり驚いた。さすがに専用のシステムには及ばないものの、ノートのサウンドとしてはかなりいい部類に入るだろう。
インターフェース類としては外付け機器用にUSB 3.0端子×4、映像出力用に4K出力が可能なHDMI端子が用意されている。対応する通信機能はIEEE 802.11ac/a/b/g/nの無線LANと1000BASE-T対応の有線LAN、Bluetooth4.0の3種類だ。本体前面にあるブリッジメディアスロット(メモリーカードスロット)はSD/SDHC/SDXC(64GB)に加え、より高速なSDHC UHS-II(32GB)に対応している。光学式ドライブにはBDXL対応のブルーレイディスクドライブを採用している。
AV性能も本体デザインもとことん高品質
高精細な4Kディスプレーと高音質なステレオスピーカーを搭載した「dynabook Satellite T954」は、まさに最強のAVノート。落ち着いた雰囲気で高級感のある本体デザインは、書斎やリビングなどどんな場所でもマッチするはずだ。とことん上質を求める人にこそ、「dynabook Satellite T954」をおすすめしたい。
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