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体験して知る、楽しいデジタル 第3回

4Kをいちはやく取り入れたライターが4Kライフを語る!

4K時代は何が変わる? デジタルライターは4Kディスプレーをこう使っていた

2014年06月18日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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AVライター鳥居一豊
「映像の密度感に注目! ぜひとも映画を見てください」

鳥居氏の4Kホームシアター。

① 4K環境で普段どんな作業をしているか? 4Kディスプレーは何が違うか?

 私はAVライターで、映画やアニメなどを見て、ディスプレーやBDプレーヤー/レコーダーの映像や音の実力をチェックし、紹介するのが仕事です。そのため、映画を見るために4K環境を整えました。120インチのスクリーンに、ソニーの4Kプロジェクター「VPL-VW500ES」を使って表示しています。映画やアニメだけでなく、ゲームもよくやります。今ハマっているのは「FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア」です。残念ながら、現状HDMI出力で4K/60p出力できるグラフィックボードがないため、2K出力した映像を4Kにアップコンバートして表示しています。

 4Kディスプレーの最大の違いは、映像の密度感です。120インチに映像を投影するとフルHDでは映像がやや甘く感じられますが、4Kでは120インチでもスクリーンに顔が触れるくらいに近づかないと画素が見えません。その細かい画素で描かれた映像は、リアルな質感や自然な奥行き感が生まれ、迫力ある映画の場面を生々しく再現してくれます。4Kビデオカメラで近所の景色を撮影した映像も、肉眼視にも近いリアルさを感じられるほど。高精細な静止画がなめらかに動いている驚きは2K表示では得られなかったものです。

② 4K環境を導入する上での注意点、これから導入する人へのアドバイス

 4K環境を導入するならば、近接視聴ができるような設置をおすすめします。4Kディスプレイの最適視聴距離は、画面の高さの1.5~2倍ほどで、120インチでも2.2~3mほど。この距離で見ると視野を占める映像の割合が高く、不要なものが目に入らず、映像に没入できます。広いリビングで遠い位置からゆったり見ても4Kの良さはわかりません。極端な話、6畳間に65V型の4Kテレビを置くくらいでちょうどいいのです(65V型の最適視聴距離は1.2~1.6m)。

③ 4Kディスプレー環境のおすすめコンテンツ、挑戦してみたいコンテンツ

 4Kディスプレー環境が整ったら、ぜひとも映画を見てください。特に3D映画の迫力と臨場感にはきっと驚かされると思います。4K撮影が可能なビデオカメラも増えてきたので、自分で撮った映像を4Kで楽しむのも面白いです。ゲームについては、先述の通りグラフィックボードの登場待ちですが、4K/60p出力を実現し、リアル4K解像度でゲームを楽しんでみたいですね。4K/30p表示で試してみましたが、動きがガタガタでプレイはできないものの、グラフィックはさらに精密感が増し、ゲームとは思えない迫力のある映像になりました。早くHDMI2.0対応のグラフィックボードが登場して欲しいです。

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