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Photoshop Lightroom 5デジタルカメラで撮影した画像の編集を試す

4K液晶の「dynabook T954」で、映像の綺麗さに加え動画像編集も向上

2014年05月16日 13時00分更新

文● 山口優

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圧倒的な情報量を誇る4Kディスプレーを搭載

 大型テレビやビデオカメラなどでは4K対応の製品が増えつつあるが、現在のところ4K画質で楽しめるコンテンツはまだ限られている。そのため、「ノートPCに4Kディスプレイなんて時期尚早では?」と、その実用性に疑問を抱く人もいるだろう。しかし、実際にdynabook T954を触ってみると、本機の4Kディスプレーは映像の見た目の“キレイさ”だけでなく、日常的な作業の“効率”にも大きく関わってくることに気づく。

 dynabook T954の4K液晶(3840×2160ドット)は、フルHD液晶(1920×1080ドット)を縦横に2枚ずつ並べたのと同じ表示領域を持つ。単純計算でフルHDの4倍の情報量を一度に表示できるのと同じ。1インチあたりの画素密度は282dpiで、これはiPad AirやiPad Retinaディスプレーモデルの264dpiよりも高い数値だ。印刷用に使う画像の適正解像度が300~350dpiなので、印刷物のカラー写真などとほぼ同じ精細さ。肉眼ではひとつひとつの画素を区別できないほどで、写真などはまるで紙に印刷したような質感で表示可能だ。

フルHDの4倍の情報量を持つ、4K(3840×2160ドット)に対応した15.6型液晶ディスプレーを搭載する

 これだけ情報量が多いと、画像のディテールも非常に確認しやすい。一般的なディスプレイだといちいち拡大表示させなければ分からないような細部が、拡大せずとも確認できてしまう。そのため写真編集ソフトなどを使う場合でも、ズームツールを使う機会が大幅に減少するはずだ。

画像や地図などを表示すると、画面の精細さがよく分かる。小さな文字などのディテールが潰れずに表示できる

Photoshop Lightroom 5のライブラリ画面。サムネイル画像が非常に見やすい

 そこで実際に写真編集ソフトで、デジタルカメラで撮影した画像をレタッチしてみた。今回使用したソフトは、本製品にバンドルされている写真現像ソフト「Photoshop Lightroom 5」。ソフトを起動してまず驚いたのが、画像ライブラリに表示されるサムネイルの見やすさだ。似たような絵柄の画像が並んでいても、細部の違いが分かりやすいためはっきりと区別できる。

 試しに花を写した画像を1枚選んで現像モードにしてみたところ、全体表示の状態でも花びらのテクスチャが細かい部分まではっきりと識別できた。また、補正前と補正後の画像を横に並べて表示させた状態でもディテールが比較しやすかった。筆者の場合、普段使用しているフルHDのディスプレーでは、左モジュールパネルと下部のフィルムストリップを非表示にしてメイン画面の表示領域を大きくとる場合が多い。しかし、本機の場合はその必要性を感じないほど作業しやすかった。

 ちなみに、本製品は1台ごとに米テクニカラー社の標準色に合わせてキャリブレーションされているそうで、発色が自然で非常に見やすいのも大きな特長。色にシビアなデザイナーやフォトグラファーはとくにうれしいポイントではないかと思う。

Photoshop Lightroom 5の現像画面。ズームしなくても花びらの細かいテ クスチャなどのディテールがはっきりと識別できる

補正前と補正後の画像を横に並べて表示したところ

出荷時にキャリブレーション済みのため、画面の色合いが自然。カラーマネジメントツール「Chroma Tune for TOSHIBA」もプリインストールされている


(次ページ「4Kを生かすにはアプリの対応も必要」へ続く)

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