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コンパクトなPCではじめるPCハイレゾオーディオ 第1回

USB接続が手軽! PCのハイレゾオーディオ再生環境構築術

2014年04月08日 12時00分更新

文● 外村克也

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USB 3.0しか使えないマシンは注意が必要!

ASUSのVivoPCを中心とした例。NUCに近い本体サイズで、USB 2.0端子を備えているため、ハイレゾおよびDSDの再生環境構築がラク。なによりカッコいい……

ASUSのVivoPCを中心とした例。NUCに近い本体サイズで、USB 2.0端子を備えているため、ハイレゾおよびDSDの再生環境構築がラク。なによりカッコいい……

 まず、いちばん肝心なのは再生装置となるPCやMacだ。マシンパワーについては、ハイレゾ音源を再生する場合でCore 2 Duo以上を推奨、とする場合が多く、今どきのマシンであれば問題ないだろう。

 ただ、USB DACと接続するUSB端子については現在注意すべきポイントがある。PC側がUSB 3.0に対応している場合、DACとの相性が悪く、正しく認識できないといった製品が多く存在する。

 とくに「DSD」(後述)対応製品については、USB 3.0端子への接続ではうまく動作しない場合が多い。たとえばKORGの「DS-DAC-100」やiFi Audioの「iFi nano iDSD」といった製品はUSB 3.0に非対応。動作するドライバーは現在作成中とのことだ。

USB 2.0端子を備えているPCの場合は、そちらへDACを差す(左)。なければUSB 2.0ハブを経由して接続するといい(右)

 そのため、USB 2.0端子がついているPCが望ましい。もしなければ、USB 2.0のハブで迂回接続するという方法もある。

 USB DACはOS標準のドライバーで認識するものも多いが、ハイレゾ対応機種であれば各メーカーが配布するドライバーが必要なケースも多い。こうした点を踏まえれば、Windows PCであればほとんど問題なく使える。

Macでハイレゾを再生する場合は、USB 2.0端子の有無がネックとなる。2011年以前の製品だとUSB 2.0端子があるため直挿し可能。2012年モデルの場合は、USB 2.0ハブに接続することで利用できる。写真は「MacBook Air 11 Late 2010」

Macでハイレゾを再生する場合は、USB 2.0端子の有無がネックとなる。2011年以前の製品だとUSB 2.0端子があるため直差し可能。2012年モデルの場合は、USB 2.0ハブに接続することで利用できる。写真は「MacBook Air 11 Late 2010」

 一方、Macの場合は少々厄介だ。基本的にはOS標準のドライバーで動作するが、2012年以降発売のモデルはUSB 3.0端子しかついていない。

 また、2013年発売の「MacBook Air」「MacBook Pro Retina」「iMac」についてはUSBハブで迂回接続する方法でも対応できないようだ。

 実際に手元のMacBook Pro 13 Retina Late 2013はUSBハブを使っても正しく動作しなかった。もちろん、2012年モデルのMacBook Airやそれ以前の機種であれば、動作させることができる。

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