TCA(一般社団法人電気通信事業者協会)は、従来は毎月発表してきた携帯電話の事業者別契約数について、今後は四半期単位にすると発表した。
TCAによる公表は1996年から続いていたもので、最近では「年間純増数No.1」「MNPでトップ」といった具合に各種メディアで大きく取り上げられるとともに、キャリア側も自社のプロモーションに盛んに活用してきた。
その一方で、MNPでの契約に多額のキャッシュバックが発生したり、端末購入時にフォトフレームや子供用ケータイといった端末をセットで契約することを求められるケースなど、過剰とも思える獲得競争が発生していたのも事実だ。
今回の変更についてTCAでは、「携帯電話サービス市場の急速な成長を受け、TCAは、1996年より携帯電話等の月次の事業者別契約数を公表することで市場規模の現状を速やかに伝えるという役割を担ってまいりましたが、一人ひとりが携帯電話等を持つようになり、市場が成長期から成熟期に移行したことで、一定の役割を終えたと考えております」としている。
なお、1ヵ月ごとの発表では最後となった2014年3月の数値については以下のとおり。
月間純増数 | MNP転出入 | 累計契約数 | |
---|---|---|---|
NTTドコモ | +51万5500 | ー9万3800 | 6310万5200 |
KDDI | +49万4600 | +5万2300 | 4052万2000 |
ソフトバンクモバイル | +64万9500 | +4万6600 | 3592万4800 |
