第1回戦は、様子見もあってか比較的穏やかに展開した。各チームとも、まずは自分の目の前に置かれた札に集中し、見つけたらそっと手を出すという具合だ。以前に出場した参加者も多く、優勝に向けて戦略を練ってきた気配が立ち込める。
しかし(案の定?)、対戦を重ねるごとに場内はヒートアップ。相手の前にある札めがけて果敢に飛び込む人、本格的な百人一首大会のごとく札を払い飛ばす人、舞い上がるかるた札。1枚の札を巡る戦いの炎は徐々に燃え盛っていった。
ヒートアップする会場に、スペシャルゲストが登場した。日立ソリューションズがスポンサーする東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラ「つばみ」ちゃんだ。賞品の頭皮ケア用品がほしいから、もらった人は私にくださいとおねだりする姿もかわいい。
愛くるしい動きで場内を和ませた、つばみちゃん。参加者にそっと近寄り、句が読まれた瞬間、参加者をドンと押すイタズラも。お手付きを誘う行為でも、やられた参加者は一様にほほを緩ませていた。
1時間以上にわたり繰り広げられた、セキュリティいろはかるた大会2014。熱戦の結果は次のとおりだ。
優勝:「F☆ジョシ reborn」チーム(冨士機材)
2位:「かるたギャング」チーム(日経統合システム)
3位:「UHかるた同好会」チーム(上田ハーロー)
終了後、思いきり楽しんだ参加者からは「みんな本気でびっくりした」「かるたはスポーツだと実感した」「監修者がこんなに札をとれないとは」など、さまざまな声が上がった。大いに盛り上がった今年のセキュリティいろはかるた大会は、こうして幕を閉じた。