今回のことば
「ガラケーに比べると、スマートフォンの駆動時間は短い。スマホは、省エネ性能で改善の余地がある」(一般社団法人電子情報技術産業協会・佐々木則夫会長)
全世界の成長率を上回る、生産数の伸び
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は、「電子情報産業の世界生産見通し」を発表。2014年の電子情報産業の全世界の生産額は、前年比5%増の261兆円になると予測した。
これは、リーマンショック前の2008年の233兆円を上回るものであり、電子情報産業は、すでにリーマンショックからの立ち直りを見せていることを示すものとなった。
また、電子情報産業における日系企業の世界生産の見通しは、前年比3%増の38兆8000億円になると予測した。日系企業の世界生産額は、2013年にプラスに転じ、これによって、2年連続でプラス成長を維持することになる。日系企業の世界シェアは15%程度になる。
すでに発表されている2014年の世界経済における実質経済成長率は3.6%、日本経済の実質経済成長率は1.5%と見込まれており、世界の電子情報産業の生産額、日系企業の電子情報産業の生産額の成長率は、それぞれ、それを上回ることになる。
とくに日系企業において成長が著しいのが、ディスプレイデバイスの11%増、医用電子機器の10%増、カーAVCの6%増などで、これらの分野においては、日系企業の生産額の伸び率が、世界生産額の伸び率を上回ることになる。
電子情報産業のうち、AV機器や通信機器、コンピュータおよび情報端末、医用電子機器などで構成される「電子機器」と、ディスプレイデバイスなどによる「電子部品・デバイス」の2つあわせた「電子工業」の日系企業の生産額は、前年比3%増の33兆4000億円。そのうち、電子機器は1%増の19兆円、電子部品・デバイスは5%増の14兆4000億円となった。
また、電子情報産業のうち、ITソリューション・サービスは、前年比3%増の5兆43000億円になると予測している。
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