2014 International CES開幕の前日となる現地時間6日、シャープ、パナソニック、ソニーという日本のテレビメーカー3社がプレスコンファレンスを開催し、2014年の製品について紹介した。その内容をレポートする。
まず、ソニーは「XBR-X950B」「XBR-X900B」「XBR-850B」という3モデルの4Kテレビを発表。最上位機種となるX950Bは、超解像技術の「4K X-Reality PRO」や広色域技術「TRILUMINOS Display」に加え、光の輝きを忠実に再現するという新技術「X-tended Dynamic Range PRO」を搭載する。
また、XBR-850Bは49V型という50V型を下回るモデルも登場。4Kテレビがより買いやすいサイズとなっている。
さらに、 HEVCデコーダーも内蔵しており、今後提供が見込まれている4K/60pの動画コンテンツの再生にも対応可能だ。なお、同社は昨年9月から米国において、4Kコンテンツ配信サービス「Video Unlimited 4K」を開始しているが、現在140タイトル以上の購入が可能とのことだ。
シャープはフルHDテレビ「AQUOS HD」、4原色のクアトロンパネルを採用する「AQUOS Q」、1600万サブピクセルのクアトロンパネルを採用し、フルHDパネルながら4K画質を実現する「AQUOS Q+」、4Kパネルを採用した「AQUOS 4K」の4ラインナップを展開。
特にAQUOS 4Kは世界初の4K THX認証を取得している。
パナソニックは有機ELの4Kパネルをつなぎ合わせた「4K OLED VIDEO WAVE」を会場に展示するほか、「Life+Screen」という新しいプラットフォームを採用したスマートテレビ「AX800」シリーズを発表。58V型から65V型を展開する。
海外メーカーとの競争は激しさを増す!?
1日前に開催された東芝の説明会も含め、日本のメーカーが4Kテレビの普及に全力を注いでいる姿が確認できた。
一方のサムスン電子は、105V型の4Kテレビやディスプレー面が湾曲している4Kテレビなどをプレスカンファレンスで発表。特に湾曲テレビは画面を平面にすることもでき、精細な4Kコンテンツをテレビの近くで没入感を味わいながら見たい時は湾曲型に、フルHDコンテンツを少し離れて見る場合には平面に切り替えられる。
会場からは拍手が起こるほどの注目度で、海外メディアにかなりのインパクトを与えているようだった。
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