4Kやタブレットに注目!? 2014 International CESレポ 第17回
今年は「4K」「ヘルスケア」「3Dプリンター」――CESレポート編集後記
2014年01月19日 12時00分更新
2014 International CESについて振り返る記事を作ろう、と思っているわけだが、実は記者は初めてのCESであり、初めてのアメリカ上陸だったわけである。
そこでラスベガスの印象なども含めて振り返ってみたいと思う。
海外勢はカーブ、日本勢は画質で勝負する次世代4Kテレビ
2014 International CESにおいて、もはや4Kテレビは当たり前のものとして扱われていた。各メーカーは“4Kの次”をアピールするのに注力していたように思う。
そんな中で注目を集めていたのは、韓国や中国のメーカーが力を入れていた湾曲画面テレビ――いわゆるカーブドテレビだ(関連記事1、関連記事2)。LGエレクトロニクスやサムスン電子は、曲率を変えられる、またはフラットにもできるカーブドテレビを発表し、その展示には大勢の来場者がつめかけた。
一方で、日本のメーカーはというとあまりカーブドテレビには関心がない様子。それよりも各社画質の向上に心血を注いでいる印象で、はっきり言ってしまえば展示は地味。だが、2年後、3年後においてアドバンスが出てくるのは地道な高画質化の成果ではないだろうか。
このほか、4Kの動画配信サービスを見据えた動きが活発化していた(関連記事)。今回発表されたほとんどのテレビは次世代コーデックの「HEVC」デコーダーを内蔵し、4Kに対応したメディアプレーヤーなどの参考展示も多かった。
3Dプリンターとヘルスケア製品の勢いがスゴイ!
キヤノンや富士フイルム、ポラロイドなどのデジカメメーカーもブースを出しており、新製品もいくつか見られたが、そのほとんどはコンパクトデジタルカメラだった。
PCはレノボが大量に新製品を投入したが(関連記事)、それ以外は特に大きな製品発表はみられず、スマホも中国メーカーがいくつかリリースしたのみであまり目立った動きはなかった(関連記事)。
そのほか、センサー内蔵リストバンドなどのデジタルヘルスケア製品と、3Dプリンター、ハイレゾオーディオ関連製品の展示が非常に多い印象。今年はこのあたりのデジタル製品のムーブメントが巻き起こるかもしれない。
そのほか自動車と絡めた展示をしているブースも多く(関連記事)、会場のいたるところに高級車が展示されていた。自動車関連のデジタル製品も盛り上がってきそうな気配だ。
とにかく広いラスベガス
ハンバーガーは意外と普通サイズ
最後に、ラスベガスについての印象を簡単に書いておこう。CESの会場は「Las Vegas Convention and World Trade Center」(LVCC)と、「Venetian」「Mandalay Bay」というホテルのコンベンションセンター。この3ヵ所がメインだった。
位置関係については秋葉原の街に例えるとわかりやすいかもしれない。中央通りを軸に、LVCCがUDXで、Venetianがダイビル、Mandalay Bayがオノデンあたり。マッカラン空港はJR秋葉原駅だろうか。
ただし、その距離感はまるで異なる。各会場は無料のシャトルバスで行き来ができるのだが、試しにLVCCからMandalay Bayまで歩いてみたところ、おおよそ1時間30分かかった。
そして、LVCCも各ホテルもとにかく広い。LVCCの会場をすべて回るとするならフルで3日ぐらいはかかるだろうし、加えて別の2会場もあるので……記者の足には見事なタコができてしまった。
食事については、マクドナルドのハンバーガーが案外日本と同じようなサイズ感だったのが意外。といっても、ラインナップはほぼクォーターパウンダーしかなかったが……
ちなみに、帰りの空港ではバーガーキングも食したが、やはり日本のワッパーとサイズ感は同じ。ただし、味はアメリカのバーガーキングのほうが肉に味がついていて美味しかったように感じた。
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