インターフェースはすべて蓋つきの防塵・防滴端末
タブレットの本体に設けられている各端子にはすべてカバーがついている。このカバーをしっかりと閉じてあることを条件として、防水性能はIPX5、IPX7、IPX8相当、防塵性能はIP5X相当ということになっている。
防水性能としては常温の水道水で静水ならば水深1~1.5mのところに沈めても30分後にきちんと使えるし、内径6.3.mmのノズルで3mの距離から12.5/Lの水を最低3分注水されても大丈夫だということになる。要するに、雨に濡れた、多湿な室内で利用した、という程度ではびくともしないということだ。
屋外で利用しようとすると、ちょっとした水気に触れてしまうということはよくある。しかしこの性能があれば、点検業務等での利用も可能になるだろう。
インターフェースはWindowsボタンを下にして横持ちした場合の、右側面に集中しており、ダイレクト・メモリースロット、microUSB端子、USB3.0端子、マイク/ヘッドフォンコンボ端子がある。この隣にあるのはペンホルダーと、ペンと本体をつなぐ紐を取り付けるべきホールだ。
左側面には電源コネクタと電源ボタン、音量調整ボタン、ショートカットボタンがあり、下側は本体と接続するドッキングコネクタの左右にスピーカーが設けられている。
背面にはアウトカメラと指紋センサーが目立つが、実は指紋センサーの近くにNFCポートも内蔵されているから、アプリを追加するとおサイフケータイやSuica等との連携利用も可能だ。
快適に利用できるベーシックな構成
試用機の構成は、CPUにCore i5-4200U(1.60GHz)を採用し、4GBのメモリと128GBのSSDを組み合わせた構成だ。基本構成はカタログモデルと共通しているこの構成で、ベンチマークによる性能評価を行った。
Windows 8.1には、快適さの指標となる「Windows エクスペリエンスインデックス」が搭載されていないため、評価実行ファイル「WINSAT.exe」の実行結果を「Windows エクスペリエンスインデックス」の項目に合わせて紹介しよう。「プロセッサ」の値は「6.9」、「メモリ」の値は「5.9」、「グラフィックス」の値が「5.8」、「ゲーム用グラフィックス」の値が「4.6」、「プライマリハードディスク」の値が「7.9」となった。
ディスクアクセス速度をはかる「CrystalDiskMark 3.0.2」のスコアは良好だ。PCの総合的なパワーを判断する「PCMark 8」の結果も悪くないが、3D性能を計測するベンチマーク「3DMark」の方は芳しくない結果がとなっている。いずれもグラフィックス機能としてIntel HD Graphics 4400を採用していることを考えると妥当なところだろう。
実際に使った利用感としては、特別にサクサクというわけではないものの、通常利用で不自由を感じることはまずないというところだ。キーボードを取り付けた状態で使っていると、光学式ドライブを必要としていないならば十分にメインマシンとして活躍してくれそうだと感じた。もっとハイスペックにしたい場合は、Core i7搭載モデルにもできるのが「富士通WEB MART」モデルの魅力だ。
バッテリー駆動時間については、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、3時間7分59秒使うことができた。省電力な設定にすれば外出のお供としても十分活躍してくれるだろう。
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