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2013年のAV機器業界はハイレゾ音源が熱かった!

2013年12月28日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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スマホもハイレゾ化!
高音質携帯プレーヤーに注目が集まる

コンパクトなボディながら、タッチパネル操作など操作感も良好な「Astell&Kern AK100MK2」(実売価格7万3000円前後)。MK2は国内向けに音質をチューンしたモデルで、インピーダンスを3Ωとしてほか、使用パーツを吟味して音質を練り上げた。付属するアクセサリーも豪華だ

コンパクトなボディながら、タッチパネル操作など操作感も良好な「Astell&Kern AK100MK2」(実売価格7万3000円前後)。MK2は国内向けに音質をチューンしたモデルで、インピーダンスを3Ωとしてほか、使用パーツを吟味して音質を練り上げた。付属するアクセサリーも豪華だ

 ハイレゾの普及とワイヤレススピーカーの人気は、高音質派と手軽に使いたい派の異なるニーズではあるが、将来的にはこのふたつは一体化してしまうと思っている。

 その架け橋となるのが、ハイレゾ対応の携帯プレーヤーだ。ハイレゾ音源に対応した携帯プレーヤーは、アイリバーの「Astell&Kern AK100」のように、冒頭で紹介したウォークマンよりも先行しているモデルもある。

FiiOの「X5」(左)とiBassoAudioの「DX50」(右)。ともに来春発売予定の192kHz/24bitハイレゾ対応のポータブルプレーヤー(第4回ポータブルオーディオフェスティバル2013 in 秋葉原にて撮影)

 ハイレゾ音源は、情報量自体がCDレベルの音源よりも大きいし、音質劣化が生じない非圧縮やロスレス圧縮で保存することが多いため、携帯プレーヤーのメモリを圧迫しやすい。

 だが、携帯プレーヤーのメモリー容量も、多いものでは128GBなどと大容量化しており、実用上大きな問題ではなくなっている。今後登場する携帯プレーヤーは、間違いなくハイレゾ対応が必須になっていくだろう。

 ハイレゾ対応ウォークマンは、iPodとシェアを2分するほどの人気を誇る携帯プレーヤーであり、それがiPod勢に先行してハイレゾ対応を果たしたインパクトは大きいだろう。

 その最大の特徴は、Andoroidであるがゆえに内蔵アプリで音楽配信サービス「mora」などにアクセスし、PCなしでハイレゾ楽曲を購入、そのまま再生できてしまうことだ。

 携帯端末なのだから、接続はワイヤレスが理想的だし、ハイレゾ楽曲を再生するのだから、ワイヤレススピーカーもハイレゾに対応するのが望ましいのは必然だ。

 筆者自身は、2014年にはこうしたワイヤレス伝送でハイレゾに対応した製品が登場するものと予想している。新しいワイヤレス伝送規格が登場するのか、Wi-FI接続ならばAndoroidなどのOSベースでの対応も必要になるなど、時間がかかるかもしれないが、アダプタータイプのワイヤレス送受信機器などで早期対応も可能だ。

 まずは有線のデジタル出力でハイレゾを楽しめるポータブルヘッドホンアンプなどが登場し(ソニーの「PHA-2」はNW-ZX1などとデジタル接続が可能)、次第にワイヤレス接続でハイレゾ音源を楽しめるスピーカーなども登場してくるものと予想している。

ハイレゾ再生対応をうたうスマホたち。左から「LG G2」「isai」」「GALAXY Note 3」

 このように環境が整ってくれば、次はスマホだ。すでにNTTドコモから発売されている「LG G2」などがハイレゾ再生対応を果たしているが、Androidの対応が整ってくれば、デジタル出力なども可能になるだろう。

ラディウスが現在開発中の小型DAC「LCH11」。iPhoneのLightning端子と直結し、もう片方のアナログ出力を別途ヘッドフォンアンプと接続することで、192kHz/24bitの再生が行なえるとのこと(第4回ポータブルオーディオフェスティバル2013 in 秋葉原にて撮影)

ラディウスが現在開発中の小型DAC「LCH11」。iPhoneのLightning端子と直結し、もう片方のアナログ出力を別途ヘッドフォンアンプと接続することで、192kHz/24bitの再生が行なえるとのこと(第4回ポータブルオーディオフェスティバル2013 in 秋葉原にて撮影)

 こうなると、ハイレゾ再生もより容易に楽しめるようになり、さらなる普及が見込める。この段階になれば、きっとアップルも重い腰を上げ、iTunesでのハイレゾ音源取り扱いを含めたハイレゾ対応をしてくると期待している(iPhone、iPod touch自体は、ハイレゾ再生アプリも登場しているほか、iOS 7以降はLightning to USB Camera Adaptoerを使ってデジタル出力が可能)。

 これが2014年中にすべて実現できるとは思わないが、オーディオ界はきっとこの方向で進んでいくものと考えている。

AVアンプはハイレゾ対応はあたりまえ!?

ハイレゾ対応のネットワークプレーヤー機能を備えるエントリークラスのAVアンプ「RX-V475」(実売価格3万7000円前後)。5.1chアンプ内蔵のため、ステレオ再生ではマルチアンプ駆動なども手軽に実現できる

ハイレゾ対応のネットワークプレーヤー機能を備えるエントリークラスのAVアンプ「RX-V475」(実売価格3万7000円前後)。5.1chアンプ内蔵のため、ステレオ再生ではマルチアンプ駆動なども手軽に実現できる

同じくヤマハの「RX-S600」(実売価格4万4000円前後)は、幅は430mmながら高さを111mmに抑えた薄型モデル。5chアンプ内蔵、最大192kHz/24bitに対応するネットワーク再生機能も備える

同じくヤマハの「RX-S600」(実売価格4万4000円前後)は、幅は430mmながら高さを111mmに抑えた薄型モデル。5chアンプ内蔵、最大192kHz/24bitに対応するネットワーク再生機能も備える

 AVアンプは、もともとBDソフトで採用されている「ドルビー Ture HD」や「DTS-HD Master Audio」が最大192kHz/24bitのハイレゾ音源をサポートしていることもあり、ネットワーク経由のハイレゾ再生への対応がしやすかった。

 このため、今や各社のAVアンプのほとんどは、ハイレゾ再生機能を備えており、上級機ならば「DSD」音源の再生も可能という状況だ。

 AVアンプは、幅430mmのフルサイズでかなり大きなコンポのため、PCなどを組み合わせて使うには少々大げさだ。PCと一緒に机の上で実現できるシステムは無理でも、リビングなどでよりすっきりと設置できるコンパクトなAVアンプも登場してきている。

 以前はAVアンプは大きいのが当たり前という風潮があり、人気はいまいちだったが、ハイレゾを含めオーディオやAVの楽しみが注目を集めてきたことで、今後はコンパクトサイズのAVアンプへの注目が高まるのではないかと思う。

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