画面を広く使うことも、高精細にすることもできる
次世代「IGZO」ディスプレイ
ディスプレーの表示解像度は、標準で2560×1440ドットになっている。ただし、Windowsの拡大表示機能が標準で最大に設定されており、一見、アイコンなどの大きさはごく一般的なノートPC風に見える。
LIFEBOOK WS1/Mの画面をよく見ると、アイコンに添えられている文字が非常に滑らかで美しく、高解像度であることが感じさせられる。
拡大表示をオフにすると、アイコンや固定サイズのウィンドウがかなり小さく表示されるようになる。タッチで利用しようとすると、アイコンはタップできるがコントロールパネルのメニュー選択が難しくなってしまう。拡大表示を有効にすることで、使いやすくなるよう工夫されているわけだ。
ドキュメントを並べて比較する、縦長なウィンドウの一覧性をよくするという用途ならば拡大表示がオフになっているほうがよいが、タッチでの利用やスムーズな操作には少々拡大されていたほうが便利だ。用途によって表示状態を切り替えることをオススメしたい。
カスタムメイドモデルの性能強化で、抜群の快適さ
LIFEBOOK WS1/M試用機の構成は、CPUにIntel Core i7-4500Uを採用し、10GBのメモリーと約256GB SSDを組み合わせたものだ。10GBというメモリー容量は珍しいが、2GBのオンボードメモリに8GBを追加した状態になっている。この状態で、ベンチマークによる性能評価を実施した。
Windows 8.1には、快適さの指標となる「Windows エクスペリエンスインデックス」が搭載されていないため、評価実行ファイル「WINSAT.exe」の実行結果を「Windows エクスペリエンスインデックス」の項目に合わせて紹介しよう。一番低いサブスコアは「ゲーム用グラフィックス」の値「5.1」だった。「グラフィックス」の値も「5.4」で、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel HD Graphics 4400であることを考えると妥当なところ。
「プロセッサ」と「メモリ」の値が「7.4」で、「プライマリハードディスク」の値は「8.1」と好成績で、Core i7-4500U、10GBメモリー、約256GB SSDという構成ならではの結果だ。
PCの総合的なパワーを判断する「PCMark 8」の成績はスペック相応の数値だが、3D性能を計測するベンチマーク「3DMark」の結果はあまりよくない。また、ディスクアクセス速度を計測する「CrystarDiskMark 3.0.2」の結果は良好だ。LIFEBOOK WS1/Mで最新3Dゲームを遊ぶというのはなかなか想像できないので、問題ないだろう。それ以外の数値は好成績で、普段使いやビジネス用途で大きな力を発揮する高い性能を備えていることが分かるはずだ。