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深夜ゲーミングも大丈夫! 静か~なゲーミングPCを組もう

2013年11月23日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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静音ゲーミング構成の性能をチェック

 組み上げた静音ゲーミング構成の性能を見ていこう。まずは、そのゲーミング性能だが、ハイエンドGPU「GeForce GTX 780」を、さらに高クロックチューンしているだけあって、BF4の「最高」描画設定は平均フレームレートが76.7fpsと、オンラインプレイ時に欲しい60fpsを楽々と越えている。

 BF4の計測は他のオンラインプレイヤーに迷惑を掛けないために、キャンペーンモードで行なっているが、実際のオンライン対戦時も快適にプレイできた。当然だが、ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼアもまったく問題なしで、「非常に快適」の7000スコアー以上を難なくパスしている。

3DMark Fire Strike(単位:Score) better→

3DMark Cloud Gate(単位:Score) better→

Battlefield 4 最高画質(単位:fps) better→

ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(単位:Score) better→

静音性を維持しつつ
しっかり冷却されている

 最後は本構成のキモとなる静音性とCPUならびにGPUの温度だ。製品紹介で述べているが、簡易水冷ユニットCorsair「H100i」は、付属のCorsair Linkケーブルでマザーボードと接続し、「CorsairLINK 2」で、静音モードの「Quiet Mode」に設定している。

 さらにCorsair「330R」標準搭載のリア120mmファンは、「H100i」のファンが排気なのでフロントに移設。フロント標準搭載の140mmファンとのデュアル吸気仕様にし、回転数は「Smart Fan 2」で「静音モード」に設定してある。

 なお、高負荷時はゲームよりもCPUとGPUの負荷が高くなる「3DMark」ループ時で、アイドル時はOS起動後、なにも操作してない状態の数値だ。

騒音値(暗騒音:30.3dB/単位:dB) ←better

 フロントパネルから30cm離れた場所で測定しているが、静音モードだけあって合計7基のファン(120mm×3、140mm×1、80mm×3)が動いている状態でも、アイドル時31.6dB、高負荷時36.5dBと、静かといえるレベルを達成している。電源ユニットの負荷率が40%より小さいとファンが停止することも静音に一役買っているだろう。

 ただ、PCケーストップのラジエーター搭載部に近づくと、どうしても風切り音は耳に入ってくる。この辺は設置場所の工夫や、Corsair「H100i」付属ファンをより風量がある静音ファンに交換するなどが必要かもしれない。

CPU/GPU温度(単位:℃) ←better

 CPU温度はファンが低速で回転する静音モードのため、冷却水の放熱が弱まり、最大74度と水冷とは思えない温度になっているが、まだまだ余裕はあるので大丈夫だ。

 GPU温度も、PCケース内のエアフローが弱まっているため、ケース内温度の上昇にともない80度に達しているが、リファレンスデザインのGPUクーラーでは、80度オーバー+爆音状態なので、Gainwardの「Phantom」クーラーは静音性を維持しつつ、しっかり冷却されているといえるだろう。

カスタマイズがおもしろい!
静音ゲーミングPCを組んでみよう

 設置場所や環境、自分なりの静音基準に合わせたファンコントロールツールでのカスタマイズが必要なので、PCパーツを集めて組むだけで静音ゲーミングPCの完成とはいかないが、ゲーミング中のCPU/GPUの負荷やファン回転数などのログを取って、ベストなファン回転数やPCケースファンの数、取り付け位置などを試行錯誤するのも、意外と楽しかったりする。

 今回紹介したBF4を快適に遊べる静音&高品質、安定動作パーツを組み合わせつつ、自分なりの静音ゲーミングPC自作に挑戦してみるのもアリだ。

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