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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第28回

Kickstarter発のアクセサリーでiPhoneを少し違った楽しみ方で

2013年11月10日 15時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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iPhone用キッチン温度計
手動ポンプ式エスプレッソマシン……

 今、届くのを待っているのは「Range」(http://www.kickstarter.com/projects/supermechanical/range-smart-thermometer-smarter-cook)というiPhone用キッチン温度計と、「Nomad」(http://www.kickstarter.com/projects/uniterra-nomad/nomadtm-the-go-everywhere-espresso-machinetm)という電気を必要としない手動エスプレッソマシーンの2つです。

 前者の「Range」はiPhoneやiPadのイヤホンジャックに接続して、オーブンや鍋の温度変化をグラフで確認することができる道具。日本だとあまりオーブンの中のチキンに温度計を刺して、中まで火が通ったかを確認するなんてことはしないのですが、米国では焼いているオーブンの中に温度計を入れて確認することが多いようです。

料理中の具材内部の温度をiPadなどでチェックできる

 その温度表示をiPhoneにやらせることで、記録とグラフ化ができるようにしようというガジェットがこれ。個人的には、アップルパイを焼いてもいいのですが、現在練習中のコーヒーサイフォンの変化を見ようかと思っています。

 そして「Nomad」。こちらもコーヒーグッズなのですが、お湯さえあれば、電気がなくてもキチンと圧力で抽出した本格的なエスプレッソを飲むことができるものです。手でポンプを押して圧力を高める様子は少し滑稽にも感じますが、10万円じゃ利かないようなしっかりとしたエスプレッソマシーンを買うこともできないので、期待の1台です。



 日本でも、クラウドファンディングのサービスが立ち上がりつつありますが、米国の「なければ作っちゃおう」というDIYのカルチャーとそのスピードには驚かされるばかりです。有象無象になりすぎて、良いプロジェクトを発見するのが難しくなってきた、あるいは見つけたら、すでに募集が終わっていた、なんてことも少なくないのですが、面白いものづくりを加速させるサービスを、引き続きウォッチしていこうと思います。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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