CA Technologiesは10月24日、統合運用監視ツール「CA Nimsoft Monitor」の無料版をダウンロード提供開始した。監視対象デバイス数や一部機能には制限があるものの、利用期間の制限なしで商用レベルの機能を利用できる。
Nimsoft Monitorは、サーバーやネットワーク、ストレージといったITインフラ、仮想化プラットフォーム、パブリック/クラウド基盤、データベース、アプリケーション、PaaS/SaaSまでを監視対象として、稼働状況やパフォーマンスを一元的に把握できる統合運用監視ツール。現在は120種類超の監視対象に対応している。
今回提供が開始された無料版のNimsoft Monitor Snapは、最新版のNimsoft Monitorとコードベースが共通であり、ダッシュボード、アラーム、障害情報のドリルダウンといった監視機能が利用できる。無料版では、監視対象デバイス数が最大30となっているほか、クラウドやエンドユーザー・エクスペリエンスの監視など一部機能が制限されている。CAでは「ダウンロードからインストール、監視、レポート作成まで1時間で完了する」と述べている。
CAでは、IT予算やIT担当人員の限られる中小企業や、商用監視製品の導入を検討している企業などをターゲットとしてこの無料版を提供する。
なお今後も、商用版Nimsoft Monitorの新版と合わせて、Nimsoft Monitor Snapの新版がリリースされる計画。またユーザーコミュニティサイト「CA Snap Central」も開設されており、無料のマニュアル文書やナレッジベースのほか、今後のリリースに向けたアイディア交換のためのフォーラムも用意している(ただし英語のみ)。