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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第315回

オリンパス「XZ-10」のフォトストーリー猫写真に挑戦!

2013年08月02日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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望遠と広角の2分割写真ができる「ズームインアウト」

 3つ目のテーマは「ズームインアウト」。2分割で望遠と広角の2枚で構成するといいですよ、というフレームが用意されている。それで撮影したのがこちら。トイフォト風のフィルタがかかっている。

 わかりやすく、広角で猫が寝てる場所を、望遠でその猫のアップという構成にしてみた。

16:9で左が広角右が望遠というバリエーション。アパートの階段で寝てる猫を見つけたのでこれは「ズームインアウト」を使ってみるしかない、と撮ってみた(2013年7月 オリンパス XZ-10)

16:9で左が広角右が望遠というバリエーション。アパートの階段で寝てる猫を見つけたのでこれは「ズームインアウト」を使ってみるしかない、と撮ってみた(2013年7月 オリンパス XZ-10)

3つのこじゃれたデザインが楽しい「ファンフレーム」

 4つ目は「ファンフレーム」。単なる分割ではなく、もうちょっとお遊びが入ったこじゃれたデザインのものが3つ用意されている。

 まずは「インスタント」。インスタントフィルムで撮った風の正方形のフレームを右下に貼り付ける感じのイメージ。大きい方のフレームをどうするか。

 ここでは無難にぐっと引いて、その猫がいる様子を背景に入れてみた。車の下にいた猫とその全景って感じ。

まず車の下の猫に近づいて這いつくばって顔を撮り、その後ぐぐっと離れて、右下のフレームにかぶらない位置に自動車をおいて背景を撮影。こんなとこで日差しを避けてた夏の猫って感じ(2013年8月 オリンパス XZ-10)

まず車の下の猫に近づいて這いつくばって顔を撮り、その後ぐぐっと離れて、右下のフレームにかぶらない位置に自動車をおいて背景を撮影。こんなとこで日差しを避けてた夏の猫って感じ(2013年8月 オリンパス XZ-10)

 お次は「フィルム」。フィルムっぽいフレームで3分割。

 こちらは室外機の上でお昼寝してた飼い猫さんを。後ろ、横、前と撮影場所を変えながら(途中で猫が起きてどっか行っちゃったらどうしようとヒヤヒヤしつつ)撮ってみた。1枚目はお尻から、猫のいる場所の雰囲気がわかるよう背景に道路を入れて、2枚目は顔と肉球にぐっと寄って、3枚目は室外機であることがわかるように、なおかつ顔の位置が斜めに一直線に並ぶイメージで揃えてみた。

フィルムがちょっと斜めになっているところがおされな感じ。3枚撮っている間、じっとしててくれてありがとうな1枚だ。これはなかなか面白い(2013年7月 オリンパス XZ-10)

フィルムがちょっと斜めになっているところがおされな感じ。3枚撮っている間、じっとしててくれてありがとうな1枚だ。これはなかなか面白い(2013年7月 オリンパス XZ-10)

 最後は「スクエア」。大きな白いフレームの中に小さな正方形の窓が開いててそこに写真を入れましょう、的なこじゃれたフォトフレームをよくみかけるけれども、それのデジタル版といってよさげ。

 3つ窓があるので素直に3匹の猫を配してみた。

 3匹が3匹とも、自動車の下で涼をとってた、というか日差しから避難してたので、これは3つ並べるしかないな、と。

 どれも自動車の下に隠れてるというのがわかるように寄って撮影。もちろん3枚とも這いつくばって撮りましたとも。端から見たら、車の下を覗き込む怪しい不審者だったろうなあ。

車の下の3匹衆って感じ。できるだけ明るい感じにすべく、どれもプラスの補正をかけて撮影。真ん中のはちょっとピントが合ってないのはご愛敬ってことで。一番右の猫は……思い切り夏バテテおりました。この日は暑かったからな(2013年8月 オリンパス XZ-10)

車の下の3匹衆って感じ。できるだけ明るい感じにすべく、どれもプラスの補正をかけて撮影。真ん中のはちょっとピントが合ってないのはご愛敬ってことで。一番右の猫は……思い切り夏バテテおりました。この日は暑かったからな(2013年8月 オリンパス XZ-10)

 この手の、分割されたフレームに好きな写真を埋め込んでフォトフレームを作るってアプリはiPhoneにもあるくらいなんだけど、オリンパスのフォトストーリーモードが面白いのは、後から写真を選んで埋めるんじゃなくて、その場でリアルタイムで撮影しながらフォトフレームを作っていくこと。

 ぱっと被写体を見たとき、「お、これはこう撮ったら面白そう」と感じて、それに合わせてフレームを選んで撮影して、ひとつの作品に仕上げる感じが楽しいのだ。

 その場で撮らねばならない分、とっつきづらいところはあるけど、いろんなフレームであれこれ試しているとだんだんコツがわかってくる。

 「ファンフレーム」の「インスタント」なら、猫のアップと場所の雰囲気がわかる全体像の組み合わせにすれば1枚で両方見せられるし、あくびした瞬間を「スピード」でタタタタッと連続5枚写真にできれば動きのある写真にできるし。

 うん、これは予想以上に楽しめるかも。

 普段なら2~3枚の写真じゃないと表現できないようなシーンをひとつのフレームに納められるので、ネットでの公開にも向いてる。

 今回、撮った写真をPCでチェックしながら「あ、こうすればもっと面白かったかも」といくつか思いついたのでまた機会があったらやってみます。

 これは面白そう、と思った方もぜひ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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