オリンパスの2013年型デジカメの上位モデル「E-P5」と「XZ-10」に「フォトストーリーモード」というちょいと新しい機能が搭載されたのである。
それは知ってたんだけど、使いどころが難しそうだったので、ちょっと試しただけでやめちゃってたのだ。食わず嫌いですみません。
でもあるとき、某O社の人(全然「某」になってない)がぼそっと「フォトストーリーモードで猫を撮ったら面白そうですよね」とささやいたのだ。
うっ、それはまだ試してなかった。これは挑戦せねばなりますまい、というわけで、XZ-10を手にフォトストーリー猫を求めて散歩に出た結果が今回の写真たちである。
フォトストーリーモードは複数の写真で1枚の画像を構成するという機能。複数の写真が入ったフォトフレームをその場で撮ろう、という感覚だとわかりやすい。
撮影した写真を後から貼り付けるんじゃなくて、その場でフレームにあった写真を撮影して作るというライブ感がユニークな点だ。
フォトストーリーモードにしてテーマを選ぶと画面にフレームが表示されるので、それぞれの枠に1枚ずつ撮影して当てはめていく。だから、あらかじめどこにどんな写真を入れるかイメージして撮らねばならないわけで、猫のように気まぐれな被写体が相手ではよけい難しいんじゃないかと思えるだが果たしてどうか。
さっそく撮ってみた。
3コマ割りの写真に仕上がる「スタンダード」
フォトストーリーのテーマは4つ用意されている。まずはスタンダード。画面に表示されたフレームのそれぞれで1枚ずつ撮っていく。
公園に2匹の猫がいたので、3分割のフレームで構成してみた。
大きいフレームに2匹同時に入れ、小さな2つのフレームにはそれぞれの顔を入れることにして撮影。撮影や撮り直し、撮影するフレームの指定はタッチパネルでできるので多少の試行錯誤は可能だ。
こんな場所にこんな猫がいましたよ、を1枚で表現するのである。
次はもうちょっとのほほんとした感じにしようとデイドリーム風フィルターで。こちらは室外機の上で悠然と寝てた飼い猫を3枚で表現することにした。
1匹の猫で構成するときは1枚ずつ角度を変えたり寄ったり引いたりとバリエーションをつけるのがいい。
3つのフレーム全部に猫を入れなきゃいけないかというと、もちろんそんなことはなく、たとえばその猫を見かけた場所がわかるものを入れたり、風景と組み合わせたりしてもいい。
連写した写真を並べて表示する「スピード」
2つ目のテーマは「スピード」。連写で動きを見せるのに向いたフレームだ。
画面を左から右になぞれば自動的に連写してくれるがある程度タイミングを見計らいたかったので手作業で5枚撮ってみた。
それが冒頭写真。あっちを向いてた猫に声をかけながら撮ったら、じろっと目線をくれた。こういう微妙な動きを捉えるのにいい。
ひとつひとつが縦長(縦位置で撮れば横長)なので被写体をどう切り取るかがポイント。できるだけ大胆な方がよさそうだ。
この連載の記事
-
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 -
第855回
デジカメ
ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ - この連載の一覧へ