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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第42回

スマホはコンパクトが正義な人に勧めたい「AQUOS PHONE ss」

2013年07月30日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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アウトカメラは1310万画素で妥協はないが
インカメラはプレビューが遅い

 ミドルクラスのスマホとして位置づけられているが、カメラ性能はハイエンド端末と同じ1310万画素である。インカメラは30万画素と残念なところだが、本体の480×854ドット解像度上で見るぶんには荒さは感じにくい。どちらかといえば、インカメラのリアルタイムプレビュー時のフレームレートが極めて低く、自分撮りがかなり大変なほうが気になった。アウトカメラ側で顔検出撮影してしまえばそれでいいといえばそうなのだが、ちょっと残念である。このあたりは、カメラの起動が約0.4秒と超高速なので相殺できるか。なお0.4秒というのはウェルカムシートからカメラを起動した場合の時間になる。

あまり性能がいいとはいえないインカメラの写真。暗いところだとフレームレートの低さもあって失敗率が高くなる

 写真の画質については、メーカーごとのアプローチの違いが明確に出る部分であり、AQUOS PHONE ss 205SHは「AQUOS PHONE EX SH-07E」よりもだいぶこなれてきた印象だ。晴天や曇りでの写りは文句なく、さらに暗いところでの撮影にも強くなってきた。

 弱点としては、料理写真。シーン自動検出エンジンはだいぶ良好で、風景からドキュメントにスッと切り替わるのだが、料理の写真はあまり美味しく見えない。良くも悪くもきれいにホワイトバランスを拾っているといった印象。この部分は、ホワイトバランスを手動変更で対応するといいだろう。逆にHDRには力を入れているようで、昼間はもちろん、夜間撮影はなかなか楽しかった。

 下記の写真のサイズは4128×3096ドットなので、拡大画像を表示させる場合は注意してほしい。

HDRで撮影したもの。処理は速いため、デフォルトにしてもいいくらいだ

こちらはHDRをオフにしてカメラアプリ任せで撮影したもの。少し荒いが十分な画質

料理写真。ストレートにホワイトバランスを拾っている。もう少し赤みがあってもいいような気もする

シーン自動検出エンジンで料理と判別されたもの。色温度5500K下で撮った写真っぽくなっているが、場所は暖色系のライティングだった

エンタメよりSNS中心なら小さくてもOK

 メールやSNS中心の用途であれば、デュアルコアであっても過不足なく動作してくれる。写真についてもインカメラの画質を気にする必要はあるが、アウトカメラについてはきれいな写真をたくさん撮れるだろう。

 ゲームもしたいという場合も、解像度のせいもあり、動作が重く感じるタイトルには遭遇しなかった。4型であるため、細かいメニューやテキストベースのゲームは苦手だが、シンプルなものであれば快適に遊べるといったところだ。小さい端末を探していた人は店頭でネッチリと触ってもらって、その手ごたえを感じてほしい。

「AQUOS PHONE ss 205SH」の主なスペック
メーカー シャープ
ディスプレー 4型液晶
画面解像度 480×854ドット
サイズ(暫定値) 約60×122×11.9mm
重量 約119g
CPU Snapdragon MSM8960 1.5GHz
(デュアルコア)
内蔵メモリー(RAM) 1GB
内蔵ストレージ(ROM) 8GB
外部メモリー microSDXC
OS Android 4.1
4G対応 下り最大76Mbps
(SoftBank 4G)
3G対応周波数 2.1GHz/1.5GHz/900MHz
無線LAN IEEE802.11n(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:約1310万画素CMOS/イン:約30万画素CMOS
バッテリー容量 2080mAh(交換不可)
FeliCa
ワンセグ
赤外線
防水/防塵 ○/×
連続待受時間
(3G/LTE)
3G:約560時間/4G:約380時間
連続通話時間(3G) 700分
カラバリ シルキーピンク/シャンパンゴールド/ホワイト/ネイビー/ブラック

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