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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第42回

スマホはコンパクトが正義な人に勧めたい「AQUOS PHONE ss」

2013年07月30日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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小型のスマホが欲しいならコレ!
シャープ製「AQUOS PHONE ss 205SH」

 3キャリアの夏スマホは、揃って大型化が目立った。ディスプレーはもはや5型が当たり前になりつつあり、手の大きさ的に5型クラスがどうしても苦手な人や、小さいデバイスこそ正義! という人には悲しい時代になっている。といっても、小型のスマホはいくつか登場しており、今回紹介する「AQUOS PHONE ss 205SH」は、4型で幅60mmのコンパクトスマホだ。夏モデルの中ではひときわ小さく、きれいにまとまった端末である。

ラウンドフォルムの丸みが
やたら手になじむ

 AQUOS PHONE ss 205SHのサイズは、約60×122×11.9mm。大型化するスマホと比べると、かなりコンパクトに感じるだろう。サイズを見て気になるのは、厚み11.9mmという部分だが、これもラウンドフォルムの丸みが大きく取られており、手にすると持ちやすさを優先してこの厚みになったのかと思わせてくれる。また、長く丸みを帯びた部分があるため、ジャケット(ケース)を装着させてもそれほど持ち心地に変化がなかった。ジャケット装着による変化が幅60mmから数mm大きくなるだけなので、こういったアクセサリーで遊びたいユーザーにはうれしいところだろう。

 次に気になるのは本体正面下部にあるボリュームキーだ。ボリュームキーは基本的に、端末側面にあるモデルが大半だが、AQUOS PHONE ss 205SHはそうではない。本体サイズが小さいため、側面よりは親指が楽に届く下部に用意された。実際、ちょうどいい位置で、片手操作は側面よりも楽だった。そういえば、発表会時に担当者は「アプリケーションによってはボリュームキーにも操作を割り振れるため、そういった使い勝手も意識している」と言っていた。

 そして、ボリュームキーの隣にあるのがクイック起動キー。前モデル「PANTONE 5」では放射線量計が割り当てられていた。この端末では、ここに好きなアプリを登録することもできる。後述するように、ランチャー機能はタスクマネージャーとセットになっているが、クイック起動キーにランチャーを割り当てておくと、より使い勝手がよくなるだろう。もちろん、一番使用するアプリを登録してもいい。独自キーを用意するモデルが減りつつあるので、そういったハードの使い勝手を求めるユーザーはよく触ってみてほしい。

本体正面。四隅の丸みが大きく、真四角に寄っている他端末と比べると、意外にも自己主張が強い

特徴的な位置にあるボリュームキー。その隣にあるのがクイック起動キーだ

本体左側面にはなにもナシ。左側に見えるのは、本体上部にあるストラップホール

本体右側面。こちらも左側面同様になにもない

本体底部にはマイクとmicroUSB。キャップレス防水に対応している。また丸みをだいぶ持たせているところもチェックだ

本体頂部にはカードスロット、電源/スリープボタン、ヘッドフォンジャックがある。カードスロットのみキャップ式の防水設計だが、頻繁に開閉するものではないので正解だろう

写真の通り、成人男性の手にすっぽりと収まる。成人女性の場合もちょうどいい大きさと感じる人が多そうだ

 さて、スペックを見てみよう。4型タッチパネルを搭載し、解像度は480×854ドット。CPUはSnapdragon MSM8960 1.5GHz(デュアルコア)、メモリー1GB、内蔵ストレージ8GB、バッテリー容量2080mAh。そのほか、防水、ワンセグ、赤外線など全部入りの路線だ。ただ防塵機能はナシ。これはキャップレスの防水設計が原因だと思われるが、防塵よりは防水の需要のほうがあるため、あまりクリティカルな問題ではないだろう。

 スペック的にはハイエンド端末ではない。デュアルコアの時点で処理の重さを心配する人もいるだろうが、解像度が480×854ドットと低いため、動作だけを見るならば、ハイエンド端末と大差のないレスポンスだ。メモリー1GBとなっているため、メモリを食うアプリや常駐アプリが多い場合は、やや動作がもっさりしてしまうため、少し意識する必要はどうしても生まれてしまうだろう。とはいえ、正直なところ、あまりスペックが低いとは感じなかったので、OS側のチューニングも上々なのだろう。

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