ニコニコ超会議2の赤字額は8854万2000円。予想の1億円を下回る快挙を成し遂げた
4月27、28日にドワンゴが開催したniconicoの祭典「ニコニコ超会議2」。幕張メッセの国際展示場1〜8ホールを貸し切り、「ニコニコ動画のほぼすべてを地上に再現する」というコンセプトでブース展示やライブなど実施した。安倍首相や岡村隆史などの著名人も訪れて大きく盛り上がり、昨年を上回る10万3561人の来場者を記録して終わった。
その超会議で注目されていたのが、イベントの赤字額だ。昨年の第1回はマイナス4億7081万円25円という大赤字を出し、発表したタイミングで株価が急降下。今年は、ドワンゴの川上会長が「1億円に収める」と話していたが、事前には2億に届くのではという予想も出ていた。その結果が本日開かれた赤字発表会で明らかになり、8854万2000円と見事（？）予想を下回った。
川上氏とともにドワンゴ取締役の夏野氏も登壇。「だいたい赤字発表会って何よ……。でも先ほど発表したように少ない赤字額になりました。本当にみなさんありがとうございました」と語りかけて喝采を浴びる
入場者数の比較。昨年、会場は無料／有料ゾーンに分けられていたが、今年は有料のみに統一した。それでも入場者数は1万1000人ほど増えている
ネットの来場者も160万人ほど増加。川上氏は「番組が増えましたからね」と補足。夏野氏は「しかしゴールデンウィークに暇な人が多いと言うことが分かりました」とつっこんでいた
赤字額が減らせた主な原因については、夏野氏いわく「協賛をたくさんいただけたこと、プラス有料の入場者が10万人を超えたこと。正直うれしい誤算が多かった」と説明。
さらに来年開催の超会議3にも触れて、「8854万も大変だからね、来年はトントンを目指そうかな」と語っていた。観客から飛んだ「黒字にしようよー」というヤジには、夏野氏が「黒字はしない。黒字にするとやるなとか、金返せとか言われそうだから」、川上氏が「うまいことやってぎりぎり赤字にしようかと思います」とそれぞれ返答。さらに夏野氏が「しかし来年はこれがトントンになるとずっと長くやれる。赤字だとどこかでがんばらなきゃいけない。われわれ経営もがんばりますが、みんなさんもよろしくお願いします」とまとめて拍手を集めていた。
設営などにかけた費用は前回より上がったという。例えば、会場中央にどーんと構えていた「ニコニコ超めじるし」は3000万円（!!!!）。2日だけの展示なのに……
すでに来年の4月26、27日に「ニコニコ超会議3」の実施が決まっている。
200万人突破記念！ 謎の豪華プレゼント
6月22日、niconicoのプレミアム会員（有料会員）が200万人を突破したことを記念して「ニコニコ大感謝祭」を実施することも発表。7月21日までユーザーが応募することで賞品が当たるキャンペーンを実施する。プレミアムユーザーのみが申し込める「プレミアムコース」、一般会員も対象となる「ありがとうコース」の2つを用意。プレミアム会員は両方のコースに1賞品ずつ応募が可能だ。肝心の賞品は……。さすがネットのネタを分かってらっしゃるというカオスなラインアップだ。
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ネットにどっぷり浸かってる人なら「すげー!!」や「まじか!?」と心にびんびん響いてくるはず。ほかにも数多くラインナップされているので、ぜひ専用サイトでチェックして応募してみるべし。
