実は世界3位に成長していた、レノボのスマートデバイス
パソコンメーカーと思われがちなレノボだが、世界的に見ればほぼ横ばいという状態のパソコンの市場に対してタブレットの市場が急速に伸びている。この分野でもレノボは意欲的だ。PCを中心にすえながら、タブレットやスマートフォンへと領域を拡大していくPC+戦略を継続。PC事業部は売上が9%増、Mobile Internet Digital Home事業部が105%増と大きく伸びたとする。
レノボ・ジャパンでコンシューマ事業を統括し、NEC PCとレノボの協業統合を推進していく立場にある留目真伸執行役員は、NEC PCのシェアを含めた状態でシェアトップの日本を始め、中国・インド・ロシア・ドイツなど5ヵ国でレノボがトップシェアを取っている点をアピール。さらにPC、タブレット、スマートフォンを合計したスマート機器の分野では、サムスン電子、アップルに告ぐ世界第3位の座を占めているとした。
特に中国市場におけるスマートフォンは前年比で3.7倍、タブレットの出荷台数は前年比で74%に増加にしている。
今回のコンシューマー向けに用意されたラインアップもこうした事情を踏まえたもの。PC+に対する同社の戦略が垣間見えている。