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デザインも使い勝手も最高クラス!「XPS 13 Ultrabook」ロードテスト 第4回

携帯性もスタミナもバツグン!

「XPS 13 Ultrabook」の持ち運びやすさとバッテリー性能を検証する (2/3)

2013年06月04日 11時00分更新

文● 高橋量

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サイズや重量は問題なく持ち運べるレベル

 まずはXPS 13のサイズと重量について、改めて確認しよう。フットプリントは幅316×奥行き205mm。A4用紙(297×210mm)より幅が20mm弱大きいが、ほぼA4サイズと言える。サイズ的には書類や雑誌と変わらないので、一般的なブリーフケースには問題なく収納可能だ。

 厚さは6~18mmで、ほかのUltrabookと比べても特別薄いわけではない。だが数値的には200ページ前後の月刊誌と同じレベルで、一般的な週刊誌やコミック誌に比べるとはるかに薄い。カバンに納めてもジャマにならず、出し入れしやすいことがイメージできるだろう。

 また最薄部で6mmという数値からもわかるように本体中央部分からエッジにかけて徐々に薄くなっているため、実際に手にすると非常に薄く感じる。

XPS 13の前面。エッジに向かってやや丸みを帯びたデザインになっており、最薄部では6mmと非常にスリム

ゴム足がやや高めなのは、本体底面部にあるスリットの排熱効果を高めるためだと思われる。写真ではやや厚めに見えるが、実際に手にすると気になるレベルではない

 重量は約1.36kgと13型Ultrabookとしては標準的で、持ち歩いてもギリギリ苦にならないレベルと言える。ただし付属のACアダプターを含めると総重量が1.64kgになってしまう点が少々厳しい。少しでも快適に持ち歩くなら、外出前にきっちり充電しておいたほうがいい。

付属のACアダプターの重量は実測で約282g。XPS 13本体と合わせて持ち歩くと、総重量は約1.64kgだ

 サイズと重量の点から考えると、XPS 13の機動性は特別高いわけではない。しかしフルHD表示の液晶ディスプレーを搭載し、外出先でも広い画面でストレスなく作業できることを考えれば納得できる。

外出には液晶保護シートとモバイル回線がおすすめ

 次に、実際に外出先で利用した感想を紹介しよう。今回はとある喫茶店で利用したのだが、XPS 13の光沢を抑えたシルバーの外観は落ち着いた雰囲気の店内にも非常にマッチする。キーボードのタイプ音も控えめなので、周囲に気を配ることもなく利用できた。

高級感のあるデザインなので、オシャレな喫茶店で利用しても違和感がない

 特に魅力を感じたのは、フルHD表示の広いデスクトップを外出先でも利用できる点だ。モバイルノートには解像度が1366×768ドットのモデルが多いが、解像度が低いと1画面あたりの情報量が少なく、また複数のウィンドウを開いて作業を行なうことも難しい。しかしフルHD表示なら広々としたデスクトップでストレスなく作業を行なえるのだ。

 唯一気になったのは、店内が明るいと液晶ディスプレーが見えづらくなってしまう点。場所によっては照明や窓からの光が液晶ディスプレーに映り込んだり、環境光センサーの影響で画面が暗くなってしまうのだ。

 画面の明るさを一定に保ちたい場合は、電源プランの詳細設定からディスプレーの自動輝度調整を無効にすればOK。そのあと、環境に合わせて液晶ディスプレーの輝度を変更しよう。

コントロールパネルの電源プラン設定から「詳細な電源設定の変更」を開き、「ディスプレイ」の「自動輝度調整を有効にする」を「オフ」に変更する

 光の映り込みは、液晶ディスプレーの角度を調整することで対処できる。XPS 13は視野角の広いIPSパネルを採用しているので、液晶ディスプレーを斜めから見ても映像の鮮明さが失われることがない。

 しかしより快適に作業したい場合には、液晶保護シートの利用がおすすめだ。光の反射を防ぐとともに、傷やよごれから液晶ディスプレーを保護できる。液晶保護シートはXPS 13のオプションとして用意されているので、購入時にはぜひ追加しておきたい。価格も1680円とお手頃だ。

 もうひとつ用意しておきたいのは、高速なモバイル回線だ。XPS 13はワイヤレスWANに対応していないため、公衆無線LANやモバイルルーター、あるいはテザリング対応のスマホなどに接続する必要がある。このうち公衆無線LANは場所によってはセキュリティに不安があるため、自前の回線を利用したほうがいいだろう。

 このとき注意したいのが、無線電波の混線による速度の低下だ。モバイルルーターで使われる2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nは利用者が多く、同じチャンネルを利用していると通信速度が大幅に低下してしまう。あらかじめ利用者の少ないチャンネルに設定したり、モバイルルーターとUSBケーブル経由で通信する「USB接続モード」などを利用したい。

 ちなみに直販サイト「デルオンラインストア」では、XPS 13購入時に「So-net モバイルWiMAXコース」を申し込むことで2万円の値引きが適用される。モバイルルーターの購入を検討しているなら、ぜひ検討していただきたい。

「So-net モバイルWiMAXコース」に申し込むと、XPS 13の代金が2万円の割引となる。月額3590円で最大通信速度は40Mbpsだ



デル株式会社

デル株式会社


(次ページ、「XPS 13の実際のバッテリー駆動時間は?」に続く)

 

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