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業界人の《ことば》から第40回

アベノミクスは、日本のモノづくりを守れるか

2年連続の巨額赤字、シャープ社員の自信回復のカギとは?

2013年05月21日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「創業の精神以外は、すべてを変える覚悟で新生シャープを築き上げる」

(シャープ・高橋興三次期社長)

経営再建に道筋、創業の精神は守れるのか?

 シャープは、2013年6月25日付けで、高橋興三代表取締役兼副社長執行役員が、代表取締役社長に就任する社長人事を発表した。

 奥田隆司代表取締役社長は、代表権がない会長に就くほか、片山幹雄取締役会長は、取締役を辞任し、技術担当となるフェローに就任することになる。

奥田隆司代表取締役社長(左)は代表権がない会長に退く

 わずか1年3ヵ月で社長を退任する奥田氏は「経営再建の道筋が立った」「経営を再建するという点では、社長として最低限の責任を果たしたという達成感がある」とコメント。

 続けて、「シャープは、必達目標としていた2012年度下期の黒字化に取り組み、その成果が実を結んだ。また、一連の構造改革費用の計上についても区切りがついたと考えている。中期経営計画についても主要金融機関の理解を得ることができ、追加融資枠の内諾ももらった。これにより、最大の懸案事項であった資金繰りにも目処がついた」とする。

 だが、その一方で、「62年ぶりの希望退職の実施、給与や賞与の削減など、従業員に対して、痛みを強いたことは事実。経営者としては、このことを重く受け止めている。経営体制を一新し、これまでのシャープと決別し、新生シャープが今日からスタートする。その初日に退任を決意した」と、今後の再生を次期経営陣に託す姿勢を示す。

 代表権を返上するといったことからも、全権を新社長に託す姿勢は明確だ。「経営に対して、ものを言うつもりはない。すべての権限と責任が高橋に集中することになる」と奥田社長は語る。

 そして、高橋次期社長について、「持ち前の強いリーダーシップと営業センスを磨きながら、再生と成長を図り、必ずや新生シャープを作ってくれると確信している」と続ける。

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