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EMC Velocity Workshop 2013 Springレポート

ビジネス刷新や人材開発まで積極的に進めるEMCジャパン

2013年04月25日 08時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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4月24日、EMCジャパンはパートナー向けイベント「EMC Velocity Workshop 2013 Spring」を開催した。懇親会の部で登壇したEMCジャパン代表取締役社長の山野修氏は、ITだけではなく、ビジネスや人材開発の部分まで積極的に提案していくことをアピールした。

攻める手を止めなかった2012年のEMCジャパン

 EMCジャパンの2012年は、チャレンジの連続だったと言えるだろう。従来に比べ薄利多売となるSMB市場を開拓すべく、VNXeやDataDomainの低価格モデルを投入。まだまだ企業が慎重な姿勢を示している「ビッグデータ」に関しても、GreeenplumやEMC Isilonの新製品を投入するとともに、データサイエンティストの育成やイベントに力を注ぐなど、積極的に施策を展開した。さらにパートナーによるアレンジが可能な新しい仮想化基盤製品である「VSPEX」を投入。直販モデルからの脱却を強力に推し進めた。まさに「攻める手を止めない」と表現するのにふさわしいEMCジャパンを支えるパートナーが集うのが、この「EMC Velocity Workshop」である

 EMC Velocity Workshop 2013 Springの懇親会の冒頭、登壇した山野修氏は、まず昨今の経済動向について概観。昨年、自民党政権に代わり、アベノミクスや株高といったトレンドが来ているが、まだまだ不確定要素が多いと指摘した。こうした経済状況の中、EMCジャパンは堅強に成長を続けており、この成長がパートナーの尽力によるものであると会場に謝辞を述べた。

EMCジャパン 代表取締役社長 山野修氏

 また、山野氏はテクノロジーの進化についても言及した。1997年にはすでにチェスの世界でコンピューターが人間に勝利し、2011年には「ジョパディ」というクイズ番組でも人間が負け、「2012年にはついに将棋の世界でも、プロの棋士がコンピューターに負けた」(山野氏)とテクノロジーの進化について紹介。これに関連して、コンピューターの能力がすでに人間を大きく凌駕しているにも関わらず、収入の増加に寄与していないどころか、職場を奪ってすらいるという論を展開するMIT研究者の著書「機械との競争」について触れた。

 山野氏は、こうした圧倒的なスピードの技術革新の中、ますますITの利活用が重要になってきていると指摘。加えて、EMCが掲げるビジネスやソフト面での変革も重要と述べ、「今後は、お客様のITだけではなく、ビジネス、人材開発までを提案していきたいと考えている」とパートナーの一層の協力を求めた。

 続いて、登壇した米EMC APJ(アジアパシフィック/日本)地域のプレジデントであるデビッド・ウェブスター氏は、直接販売メインだったEMCがパートナーを介した間接販売に大きくシフトしてきたと説明。成長を続けるビジネスがパートナーに大きく依存しているEMCの現状を挙げて、「未来はこの部屋にある」とパートナー施策へのコミットを強くアピールした。

米EMC シニアバイスプレジデント APJ地域プレジデント デビッド・ウェブスター氏

 後半は、EMCパートナー・アワードの表彰が行なわれた。授賞式の模様は後日レポートする。

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