実は電子書籍も読みやすい
5型スマートフォン
2013年初頭に登場した各キャリアの5型スマホ。人気モデルの「Xperia Z SO-02E」を見てみると、5型フルHD(1080×1920ドット)、ピクセル密度はなんと443ppi。高解像度で先行していた新iPadのRetina Display(264ppi)を超えるモデルになっている。そのほかのモデルでも300ppi以上が多く、今まで以上に精細なディスプレーを搭載している。
また5型のスマホは、スマホとタブレットの中間のような扱いになりつつあり、実は電子書籍を読むことに関しても何ら問題なく使用できる。自宅でくつろぎつつというスタイルは大型のタブレットに任せて、移動時や布団の中での活用が中心になるだろう。ppiが高くなったことで拡大することなく、マンガであればルビも読めてしまうので、電子書籍を読むのは外出のときだけというなら、5型スマホも電子書籍デバイスとして選択肢に入れておきたい。
ドコモ春モデルの代表的存在
「Xperia Z SO-02E」
NTTドコモ春モデルの代名詞になっている「Xperia Z SO-02E」。5型フルHD(1080×1920ドット)、443ppiでかつ色の再現性もいい。そのため小説だけでなく、フルカラーコミックやグラビアなどとも相性がいい。
スペックは、1.5GHz動作のクアッドコアCPU、メモリー2GBとアプリが快適に動く基礎能力を持つ。Xperia Z SO-02E以外の5型スマホも同様にハイスペックなので、動作を気にするだけでなく、なるべく持ち歩くデバイスを減らしたいという人には、5型のAndroid端末がオススメだ。
距離感としては、個人的に50cm前後がちょうどよい感じで、やや顔を近づけた状態で読むことになる。これは視力に左右されるため、70cmほど離しても平気な人いるかもしれない。まずは青空文庫や各ストアの無料小説で、文字の見え方をチェックしてみよう。
5型以下のスマホでも電子書籍は快適に読めるのか?
「AQUOS PHONE EX SH-04E」
筆者の私物で、詳細はレビューの通りだが(関連記事)、4.5型で720×1280ドットながら、ppiが300以上と思われるため(未発表)、このサイズでもマンガのルビを拡大せずに読むことができた。またディスプレーはIGZOでないものの、sRGB100%のS-CG Silicon液晶で、カラー原稿を読むときはとくに発色はいい感じだった。
持ちやすさでいくと、やや小ぶりの幅64mmであるAQUOS PHONE EXが、スペックとサイズのバランスがいい。Xperia Zと比べると0.5型の差になっているが、移動中に見るには少し画面が小さいと感じている。布団の中ではジャストサイズなのだが……。このあたりの微妙な差も意識して、機種変更を考える場合は店頭でよく触ってほしい。
【次回予告】7型と大型タブレットが激突!
電子書籍に対するトータルバランスがいいのはどっち?
次回最終回はタブレットの激戦区である7型と、それ以上の大きさのタブレットにわけて、それぞれ電子書籍を読む際の使い勝手をレビューする。電子書籍専用端末に比べると、高いスペックでなんでもできるマルチな端末であるタブレット。では、電子書籍リーダーとしての性能はいかに!?
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