このほど、日経BPコンサルティングが発表した「ブランド・ジャパン2013」のブランド総合ランキングでは、各企業のブランド力から「業界勢力のいま」がうかがえる。「ブランド・ジャパン」は、日経BPコンサルティングが毎年実施しているブランド評価調査プロジェクト。一般消費者と、仕事を持つビジネス・パーソンへのアンケート調査から、企業や商品延べ1500のブランド力を評価するもので、「ブランド・ジャパン2013」は2012年11月~13年1月に調査を実施。約6万人の回答数をもとに結果が公開された。
一般消費者を対象に1000の企業名・グループ名・製品名・サービス名について調査したBtoCと、有識者を対象に500の企業名について調査したBtoBの2つにわjけて実施。IT関連の結果を見てみると、BtoCの上位20では、昨年(ブランド・ジャパン2012)と同様にトップがアップルで2位はグーグル、ユーチューブが4位となった。続いてWindowsが昨年の13位から6位へ、アマゾンが昨年の21位から11位へ、iPhoneが昨年の38位から18位へとランクアップ。逆に、パナソニックは昨年の7位から14位へ、楽天市場が10位から19位へと順位を下げた。
BtoBは、アップルが昨年と同様に2位をキープ。グーグルが昨年の7位から3位へ、ソフトバンクモバイルが昨年の16位から9位へ、キヤノンが昨年の20位から11位へと順位を上げた。反面、パナソニックが昨年の3位から5位へとランクダウンしたほか、ソニーは昨年の5位から12位へ、ソフトバンクは昨年の9位から15位へと順位が落ち込む結果となった。
これらの結果から特筆すべきはアップルのブランド力の高さ。社名がBtoCでトップ、BtoBで2位となったのはもちろん、製品のiPhoneも20ランクのジャンプアップを果たした。アップルとiPhoneがここまでのブランド力を持つ要因を調べると、「時代を切りひらいている」「かっこいい、スタイリッシュ」「いま注目されている(旬である)」が上位に挙げられた。他の1000ブランドの平均と比較してみると、「他にはない魅力がある」「ステータスが高い」という面でポイントが高かった。