このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

最小一眼レフ「EOS Kiss X7」と「α5●」を比べてみた

2013年03月21日 15時30分更新

文● ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 既報のとおり、キヤノンから世界最小・最軽量のAPS-C一眼レフデジタルカメラ「EOS Kiss X7」が発表された。

 サイズと重量的に競合となりそうなのは、ソニーの「α5●」シリーズだと思う。そこで両者を比較してみた。なお、EOS Kiss X7は試作機であり、量産機とは異なる可能性がある。まずは本体サイズから。

「これがEOS!?」 誰もが驚く小ささと軽さ

EOS Kiss X7(左)とα55(右)の正面。EOS Kiss X7のほうが横幅が8mm、高さが2mmほど小さい

EOS Kiss X7(左)とα55(右)の正面。スペック上ではEOS Kiss X7のほうが横幅が8mm、高さが1.3mmほど小さいが、見た感じでは高さはほとんど変わらない

EOS Kiss X7(左)とα55(右)の上面。EOS Kiss X7のほうが奥行は約5mm短い

EOS Kiss X7(左)とα55(右)の上面。EOS Kiss X7のほうが奥行は約5mm短い

EOS Kiss X7(左)とα55(右)の側面、グリップ部はEOS Kiss X7のほうが縦の面積が大きくきっちり小指がかかる反面、内側の溝はαのほうが深くグリップしやすい

EOS Kiss X7(左)とα55(右)の側面、グリップ部はEOS Kiss X7のほうが縦の面積が大きくきっちり小指がかかる反面、内側の溝はαのほうが深くグリップしやすい

 EOS Kiss X7の本体サイズは幅116.8×奥行69.4×高さ90.7mm。一方、ソニーの現行機種である「α57」の本体サイズは幅132.1×奥行80.7×高さ97.5mmであり、全体的にEOS Kiss X7のほうが小さい。

 ちなみに、掲載写真はソニーの前モデル「α55」とサイズを比較したもの。幅124.4×奥行84.7×高さ92mmとα57よりも小型だが、EOS Kiss X7のボディーはさらに小さくなっている。本体のみの重量はEOS Kiss X7が370g、α57が約539gとなっており、やはりKiss X7のほうが軽い。

 海外で発表されているソニーの最新機種「α58」は、α57より小さく、軽くなる模様(幅128.6×奥行77.7×高さ95.5mm、492g)だが、それでもEOS Kiss X7にはかなわない。

やっぱりEOS Kiss X7のファインダーは見やすい!

AF動作の設定。3種類から選べる

AF動作の設定。3種類から選べる

 EOS Kiss X7の撮像素子の解像度は1800万画素。α57の1610万画素よりは高精細だが、α58は2010万画素の予定なのでそれよりは少ない。ちなみに、EOS Kiss X7は最新の「ハイブリッド CMOS AF II」センサーを搭載。撮像素子に位相差AF用の画素を組み込んでおり、ライブビュー撮影や動画撮影時のAFが高速だ。

 一方でαは半透過型ミラーを採用する「トランスルーセントミラーテクノロジー」により、位相差AFセンサーと撮像素子に同時に光を送り込む仕組みとなっている。このため、極めて高速なAF合焦を実現している。

 AF測距点はEOS Kiss X7が9点、α57が15点となっており、うち高精度な検出が可能なクロスタイプはEOS Kiss X7が1点、α57は3点となっている。

 連写速度は、EOS Kiss X7が秒間4コマ、α57が秒間10コマ(画面中央部を約1.4倍にクローズアップするテレコン撮影では秒間12コマ)となる。

 トランスルーセントミラーテクノロジーを採用するαのファインダーは電子式となる。EOS Kiss X7はもちろん光学式で、ファインダー倍率も約0.87倍と見やすい。今、あえてミラーレス一眼ではなく一眼レフを買おうと思っている人は、ファインダー撮影にこだわっているはず。その意味ではEOS Kiss X7の光学ファインダーは大きな魅力だろう。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン