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CLOUD CENTER for Windowsで構築するプライベートクラウド 第4回

ビットアイルとマイクロソフトがクラウドの魅力を存分に語る

社内サーバーをWindows Server 2012のクラウドに移したら?

2013年03月05日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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エンジニア目線でWindows Server 2012をアピール

 高添氏は、Windows Server 2012の魅力をエンジニアの目線で解説した。まず、最大64の仮想CPU、最大1TBのメモリを確保できるため、仮想環境でスケールアップできるのがポイントだという。「これまで仮想化はスケールアウトのアプローチだけだった。これからはスケールアップで性能を増やせることが重要」(高添氏)。同氏は、Hyper-V上で動作するSQL Serverのパフォーマンスデータを挙げ、仮想マシンが物理サーバーを意識してスケールしているため、仮想CPUのスケーラビリティが大幅に向上していることを明らかにした。

 また、仮想マシンを自動複製する「Hyper-Vレプリカ」についても説明した。Hyper-Vの仮想マシンは5分間隔で定期的に更新されるので、異なるサイト間での災害対策で活用できる。違うハードウェアでも、事前のコピーもOK。スナップショットから柔軟に復元できると説明した。その他、NICのチーミングや機能拡張されたVDI、ダイナミックメモリ、Branch Cacheなど、現場で評価されるWindows Server 2012の特徴について詳細を解説した。

仮想マシン上のSQL Serverのパフォーマンス

Hyper-Vレプリカを使った災害対策

 こうした仮想化環境の管理において高添氏がアピールしたのが、ビットアイルのCLOUD CENTER for Windowsでも採用している「System Center 2012 SP1」だ。System Center 2012 SP1では、スペックや構成を標準化したテンプレートをベースに、仮想マシンを簡単に作れるほか、数多くの仮想マシンを統合管理し、負荷を動的に最適化する。

 さらに「仮想マシンを作るだけなら、極端な話スクリプトでできてしまうので、可能な限りアプリケーション指向で進めようとしている」(高添氏)とのことで、Operations Managerによってアプリケーションの監視まで実現する。.NETアプリケーションはもちろん、競合のJavaアプリケーションにまで対応しており、エラーが出てこないようなパフォーマンスの課題まできちんと検知するという。また、Data Protection Managerによるバックアップに関しても、エンドユーザー自身が以前のバージョンを参照できるといった差別化ポイントがあるという。

クラウド環境と運用管理の効率化・自動化、セキュリティ

 高添氏は、クラウドを活用し、運用管理を容易にする製品や技術が出そろったことをアピールしつつ、「単に入れればよいわけではないので、ぜひうまく活用してもらいたい」と説明し、講演を締めた。

(次ページ、ビットアイルが考える理想のクラウド移行)


 

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