CLOUD CENTER for Windowsで構築するプライベートクラウド 第4回
ビットアイルとマイクロソフトがクラウドの魅力を存分に語る
社内サーバーをWindows Server 2012のクラウドに移したら?
2013年03月05日 09時00分更新
古いサーバーをクラウドに持ち込もう
続いて登壇したビットアイルの鎌田氏は、日々の運用管理を行ないつつ、経営層から情報戦略を検討するようオーダーを受けつつ、割り込みとしてユーザーのサポートを担当しなければならないのが情報システム部の現状だと説明。こうなると長期的な運用計画がどうしてもおろそかになるため、日々の運用を可能な限り、自動化していく必要があると説明した。
また、鎌田氏は業界トレンドの変化と共にサービスが次々と立ち上げられ、結果として多くの企業で古いサーバーが残っていると指摘。とはいえ、これらの古いサーバーにハードウェア保守期限が来た場合でも、ソフトウェア資産をそのまま残す必要がある。これを実現するため、古いサーバーを仮想化し、運用管理をアウトソーシングできるプライベートクラウドを提案した。
こうしたプライベートクラウドのために用意されたCLOUD CENTER for Windowsでは、最新のWindows Server 2012とSystem Center 2012 SP1をフル活用できる。鎌田氏は、ホスティングや他のクラウドサービスと比較し、CLOUD CENTER for Windowsでは仮想マシンを提供するIaaS的なサービスでありながら、System Centerで運用管理をカバーしている点がユニークと説明した。
また、CLOUD CENTER for Windowsではホストマシンごと貸し出すため、仮想マシンを何台でも立てられるというメリットも大きい。アクセスするためのユーザーCALやデバイスCALが不要、ユーザーCALが持ち込めるなどライセンス面でのメリットも大きいとアピールした。さらに鎌田氏は、ホストマシンの冗長構成を取ることで、障害時のフェイルオーバーや負荷に応じて仮想マシンのリソースを最適化できるようになっていると説明した。
鎌田氏は、実際に7年前に導入したWindows Server 2003の古いサーバーとCLOUD CENTER for Windowsを比較。「試してみると、CLOUD CENTER for Windowsでは、実はSSD並みの値が出ている。ストレージはかなり性能がよい」(鎌田氏)とのことで、乗り換えにより、大幅な性能向上が得られるとアピールした。
さらに鎌田氏は、「持ってきた古いサーバーが安定して動くか、性能が出るか、ぜひ試してもらいたい」と述べ、ユーザーの試用を勧め、セミナーを締めた。
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