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防災対策で携帯2台持ち 2台目はPHSがオススメなワケ

2013年03月07日 11時00分更新

文● 林 佑樹

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2011年3月に実際につながったウィルコム

 ASCII.jpでも以前に紹介したが、東日本大震災以降の連絡手段として注目を集めたのはウィルコムだ。震災発生直後でも通話可能で、編集部でも役に立ったという意見が多かった。またイエデンワが自治体に防災用に導入される例もあり、音声連絡手段としても広く認知されるようになった。

 実際に体験談を聞いてみると、編集部スエオカの場合、3月11日当日、取材先でのインタビューが終わり、「ありがとうございました」と言った瞬間に地震が発生。急いで荷物をまとめて同僚とともに最寄り駅へ向かう最中に連絡を取ろうとするも、どのケータイもつながらない状況に直面したという。

 ただ、データ通信は可能だったので、SNSで3キャリアの音声通話はつながらないことを知った。一方でPHSは問題なく通話ができ、一度はぐれてしまった同僚とも合流できた。ウィルコムを持っててよかったと発言している。

 広告Gの場合は営業で外出中に地震が発生。このとき、会社に指示を仰ごうとケータイを使うも通じなかったが、ウィルコムは通話可能な状態だったため、アポイントなどのキャンセルの連絡や実家の固定回線、妻への連絡も支障なかったという。また同僚4人のうち3人がウィルコムユーザーであったため、連絡を取り合って会社に戻ることもできたそうだ。

 そして筆者。当日は突貫の案件を終了させるべく、自宅で仕事中でちょうど入稿日だった。筆者が住む町田は、地震発生直後に停電し、水道もストップ。音声通話はウィルコム以外つながらず、スマートフォンのデータ通信もときおり接続しない状況だった。その案件でヘルプを依頼していたライター氏への連絡は、ウィルコムから固定電話への発信で可能だった。

 Skypeでの音声通話も可能だったが、途中でスマートフォンのバッテリーが切れてしまったため、最終的にはウィルコム回線での連絡をしていた。震災発生からNTTドコモとソフトバンクは6時間ほど、auは8時間、ウィルコムは11時間ほど使用可能な状態だったのを確認している(近所のおじいさんが真夜中まで通じたといっていたため、筆者が寝たあとも動作していたものと思われる)。町田市の停電復旧は翌朝だったこともあり、音声連絡の大半はウィルコムに頼る形だった。

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