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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第16回

アプリをいろいろ試して見えたモバイルビデオのトレンド

2013年02月27日 17時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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それぞれの「型」を持った
モバイルビデオアプリを試してみた

 話がそれますが、日本は「型」の文化の極みだと思っています。寿司はしゃりの上にネタが載っており、盆栽も見ての通り。剣道や茶道などもそうです。日本では「型」を共有してその上での鍛錬や創意工夫をし、ワザや道を究めていく文化です。日本の古くからある「型」を持った文化は、日本人からすれば取っつきにくさを感じてしまいますが、まったく何もないところから学ぶよりははるかにやりやすいようになっていると思います。

 だとすれば、難しいビデオ撮影にも「型」を与えてあげれば、納得のいく、見栄えのする動画を作ることができるようになるのではないか、と考えました。

 そこで、いくつかのビデオアプリを試してみました。

Twitterが買収した「Vine」は
6秒の繰り返し動画が撮影できる

 Twitterが買収したモバイルビデオ共有アプリ「Vine」は、Instagramのようなスクエアで、6秒の短い動画を撮影することができます。出来上がった動画は、アプリ内やTwitter、Facebookで共有され、アニメーションGIFのようにループ再生をして楽しむ仕掛けです。

Vine App
価格無料 作者Vine Labs, Inc.
バージョン1.0.6 ファイル容量6.3 MB
カテゴリーソーシャルネットワーキング ユーザーの評価(3.0)
対応デバイスiPhone 4 / iPad Wi-Fi+3G / iPad 2 Wi-Fi+3G / iPod touch (4th Gen) / iPod touch (3rd Gen) / iPhone 3GS / iPad 2 Wi-Fi / iPad Wi-Fi 対応OSiOS 4.0以降

 撮影も簡単で、カメラの画面に指で触れている間だけ録画され、これを繰り返して6秒の長さにするだけです。連続でもいいし、瞬間瞬間を切り取っても構いません。スクエア/6秒/ループという型が存在しており、2月に行われていたニューヨークのファッションショーでも、ランウェイを歩くモデルの様子がVineで切り取られていました。

Vineは画面に触れるだけで簡単に撮影できます

 動きのある物事を伝えるにはぴったりで、たった6秒で成立するため、非常に身近なコンテンツと言えます。ただ、「ループ」という要素が型を難しくしているように思います。始まりと終わりをかなり意識しながら撮影しないと、あまりループ映えする映像にならないからです。そして音。細切れにしてもループにしても、ちょっと唐突感が否めません。考えすぎかも知れませんが、Vine映えする映像をどう撮るか、悩んでしまいます。

ホンダ製の動画アプリは
決められた秒数を繋げて1本の動画を作る

 次に試したのは、自動車会社のホンダが提供する、旅の思い出を記録するためのアプリ「RoadMovies」です。このアプリでは27秒の動画を撮影しますが、撮りはじめる前に1秒×24コマ、2秒×12コマ、3秒×8コマから選び、順番に場面を切り取っていきます。それぞれの秒数に応じたコマ数を撮り終わると、順番にビデオをつないでくれて、BGMを選んで完成。

RoadMovies App
価格無料 作者Honda Motor Co.,Ltd.
バージョン1.0.2 ファイル容量8.6 MB
カテゴリー写真/ビデオ ユーザーの評価(4.5)
対応デバイスiPhone 4 対応OSiOS 4.0以降

 出来上がったムービーは非常に見栄えがします。秒数を固定してカットを撮っていくため、素人でもテンポ良い場面展開が楽しめ、また音楽のテンポと映像の切り替えもぴったりとフィットしていて心地よいです。クルマに乗っていなくても、簡単な思い出ビデオ作成ツールとして日常で使い始めてしまいました。

1秒、2秒、3秒の一瞬の場面をつなぎ合わせることで、1本の映像にしてくれる「RoadMovies」

 RoadMoviesでは、あらかじめ編集結果を意識しながら映像を撮るという型を与えており、またかわいらしい音楽がついた映像という仕上がりに、ビデオ撮影への欲が出てきます。これはぜひ、皆さんも試してみて下さい。

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