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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第30回

意外な好成績が続出! タフなスマホは高速だった

2013年02月18日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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G'zOne TYPE-Lはスクロールが
得意な端末と判明

 まずはスクロールテスト。Gmailにあらかじめ500通分を受信しておき、スクロールを開始、500通目まで何秒で達するかを3回チェックする。3機種とも片手操作で行う。これまでで最速はHTC J ISW13HTの5秒4。平均タイムの最速も同機種で6秒4だ。

 もちろんGmailのスクロールでは、途中で描写が省略されるタイプや、ずーっと滑らかにスクロールし続ける機種があり、ストップウォッチを押すタイミングなど、まったく同じ環境で計測しているわけではないが、それでもこれまでの結果からCPUなどのスペックだけでなく、片手操作でスクロールしやすいサイズ、形も影響していると見ている。

 そして今回のタイムが以下の通りだ。

  MEDIAS U G'zOne TYPE-L RAZR M
最速タイム 8秒7 5秒3 6秒0
平均タイム 9秒3 5秒3 6秒4

 ついにスクロール速度の記録が更新された。しかもG'zOne TYPE-L CAL21が5秒3で更新した。一番ゴツイ機種が更新するという、意外感抜群の結果だ。しかも平均タイムもほぼ同じ。3回とも早い。続くのはRAZR Mでこれも6秒0と惜しくも5秒台にならず。MEDIAS Uは8秒7で、こちらは平均的な数値だ。

 詳しく見ていくと、G'zOneだがこれは滑らかなスクロールというわけではなく、引っ掛かりもある一方、スクロール描写が省略されているようで、そのためすぐに500通目に達した。大ぶりで重く、画面の上のほうは指が届かない感じがするので、タイムは良くても、操作性が良いように感じるかは疑問。ただ実用性を考えると、持ちにくいまま滑らかなスクロールがずっと続くよりはいいかもしれない。

 RAZR Mは逆に滑らかなスクロールだ。一瞬スクロールが止まる感じはするものの、引っ掛かる、というほどではない。操作していて軽快感があるのはこの機種だろう。

 MEDIAS UはRAZR Mのに近い。スクロールは速く、ゆっくり止まるような感じはあるが、これも引っ掛かった、と感じるほどではなかった。

 つづいて、1回スクロールのテストを行った。これは片手操作で、1回だけスクロールを行い、画面が止まるのに何秒かかるか、そしてメールが何通目に達するかを見る。滑らかなスクロールができるのなら、1度だけのスクロールもでしばらく画面が流れつづけるだろうという考えからだ。したがってこちらはより長く、より多くのメールが見られると良い。

 過去のテストでは最長がAQUOS PHONE SERIE SHL21の6秒4、最多が113通のAQUOS PHONE SERIE ISW16SHである

 さてテストの結果だ。

  MEDIAS U G'zOne TYPE-L RAZR M
1回スクロール 最長/表示数 2秒2/57通 6秒2/111通 2秒9/69通

 こちらは記録更新とはならなかったが、なんとまたしてもG'zOne TYPE-L CAL21がトップ。しかも6秒28/111通という、AQUOS PHONEに迫る好成績だ。先ほどのテストではバンバン指を動かしてスクロールすると、描写を省略しているようだったが、1度だけのスクロールではとても滑らかなのだ。この意外性はとても面白い。とにかく1度のスクロールはすごく滑らかだ。

 続いたのがRAZR Mだが、MEDIAS Uもあまり変わらない。どちらかといえばRAZR Mはスクロールして突然急ブレーキをかけるように止まる。MEDIAS Uはもう少しゆっくり止まる感じだが、さほど大きな差は無い。

 というわけでスクロールテストではG'zOne TYPE-L CAL21の圧勝となった。

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