2月5日、日本SGIはデータベースの統合や検索、アプリケーションサービスなどの機能を搭載したビッグデータ専用アプライアンス「SGI DataRaptor」を発表した。SGIのサーバーに、米MarkLogicのエンタープライズ向けNoSQLデータベース「MarkLogic Server」、SGIのシステム管理 ソフトウェア「SGI Management Center」を組み込み、最適化した状態で提供する。
MarkLogic Serverは、非構造化データの分析・活用に有効なデータベース。さまざまな種類のデータをスキーマに依存することなく格納し、リアルタイムに検索することが可能だという。高速なリアルタイム検索が可能。また、NoSQLデータベースでありながら、トランザクション処理に必要とされる要素であるACID(Atomicity:原子性、Consistency:一貫性、Isolation:独立性、Durability:耐久性)特性を兼ね備えた独自のアーキテクチャを持ち、エンタープライズレベルの高い信頼性を確保しているという。
モデルとしては、高速なI/O性能のディスクを搭載した性能重視モデルと、より大容量なディスクを搭載した容量重視モデルが用意。さらに各モデルにおいて、搭載されるサーバーのノード数とストレージ容量の異なる1/4(クオーター)ラック、1/2(ハーフ)ラック、フルラックの3構成があり、計6種類の製品構成を用意しているという。
性能重視モデルのノード数とストレージ容量は、1/4ラック構成が5ノード/92TB、1/2ラック構成が10ノード/184TB、フルラック構成が21ノード/386TB)で、容量重視モデルはそれぞれ、5ノード/152TB、10ノード/304TB、21ノード/638TBとなる。
参考価格はインテルXeon E5-2600プロセッサー2ソケット搭載ノード×5台、計92TBディスクドライブ、各種OS、ソフトウェアのライセンスを込んだ「SGI DataRaptor 性能重視モデル 1/4ラック構成」が1億792万7000円(税抜)になる。
プレスリリースの参考価格やMarkLogic Serverの技術解説部分において誤りがあった旨、日本SGIから連絡を受けましたので、本文を一部修正いたします。(2013年2月7日)