日本SGIは1月8日、同社初となるオブジェクトストレージ製品「SGI OmniStor」の販売を開始した。テキストや画像など大量の非構造化データを取り扱う製造業、メディア/エンターテインメント企業、研究機関などへの販売を想定している。
SGI OmniStorは、同社のストレージハードウェア「SGI Modular InfiniteStorage(MIS)」(関連記事)に、オブジェクトストレージ構築のための専用ソフトウェア「Organic RING」を組み込み、最適化したアプライアンス製品。最小構成単位は管理ノード1台とストレージノード3台の組み合わせで、4Uサイズのストレージノード1台あたりの物理容量は最大288TB。1ラックでは最大2.8PBの物理容量を実現する。
複数ノード構成を前提とするOmniStorは、分散アクセスによる負荷分散でアクセススピードの向上を図っている。また、ノード間での自動データ複製機能を備えており、RAIDと同等レベルのデータ保護が可能としている。
データへのアクセス方式は標準方式のHTTP RESTのほか、AWSのAmazon S3、SNIAが策定するCDMI、OpenStack Swiftなどの方式もサポートする。
OmniStorの参考価格(デュアルサーバ×3台:864TB、オブジェクトインタフェースモデルの税抜価格)は、4916万6200円となっている。