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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第28回

「S III」「ZETA」「butterfly」でスタミナ・小技は?

2013年02月04日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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ワンセグの感度、視聴時間では
AQUOS PHONE ZETA

 いつものようにワンセグの入らない室内に、ロジテック「LDT-ANT1BK」というホームアンテナを設置し、半径約1.5mのワンセグエリアを形成。まずはスマートフォンを少しずつ遠ざけながら受信感度を見る。

室内にワンセグのエリアを作るロジテック「LDT-ANT1BK」

 GALAXY S III αとAQUOS PHONE ZETAの2機種は1.5mでは問題なく、1.8mくらいまで離しても安定して視聴できた。2mまでくるとGALAXY S III αの映像が固まってしまい、AQUOS PHONE ZETAは一瞬固まったりするものの視聴を続けられたので、AQUOS PHONE ZETAの勝ちとした。

  GALAXY S III α AQUOS PHONE ZETA HTC J butterfly
アンテナ形状 ホイップ式 外側ホイップ式 内蔵
視聴感度 1.8m 2m 0.6m
公式スペック 約5時間50分 約9時間20分 約4時間30分
連続視聴時間 5時間30分
+残量約15%
10時間
+残量約15%
6時間50分

 HTC J butterflyはNHK(テストは「NHK総合」の視聴)がなぜかうまく受信できない。何度エリア設定や再起動を行っても入らなかったため、TVK(テスト場所は横浜)に変更したが、これもホームアンテナの近くにないと受信できず、0.6mとした。アンテナが内蔵型のためか、それとも何か別の理由があったのか、とにかくこのときは受信感度がイマイチと言えそうだ。

 続けてワンセグの連続視聴時間をチェック。これまでは常にNHKを受信してきたが、HTC J butterflyは前述の理由でそのままTVKを視聴している。バッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用した。

 結果はバラつきがある。AQUOS PHONE ZETAは公式スペックでも9時間を超えていたが、実測でも約10時間の視聴を達成。バッテリー経過をみると15%程度残ったところでワンセグの視聴ソフトが終了したようだ。10時間ワンセグを見たあとでも、まだスマートフォンを使えるので安心だ。

10時間連続視聴後も、まだバッテリーが15%残っていたAQUOS PHONE ZETAは優秀と言える

 2位はHTC J butterfly。こちらは公式スペックでは4時間30分と少々心もとなかったが、実際に視聴できた時間は6時間50分だった。これはうれしい誤算。ワンセグのテストは公式スペックに近い数字が出ることが多いので、ここまで視聴時間に差が出るとは思わなかった。ただしワンセグ終了時点でバッテリー残量は空だった。

 3位はGALAXY S III αでこれは公式スペックより少し短かったが、ほぼ同じ5時間30分の視聴時間。ワンセグ終了後も電池残量が15%程度残った状態だった。

 ワンセグテストではAQUOS PHONE ZETAが抜きん出た強さを見せた。それではYouTubeの2時間連続視聴ではどうだろうか。

YouTubeの連続視聴でも
AQUOS PHONE ZETAが勝つ

 YouTubeの視聴テストでは動画を流し続け、2時間後のバッテリー残量をチェックする。GALAXY S III αとAQUOS PHONE ZETAはLTEアンテナが4本中4本と最高の電波環境。HTC J butterflyもLTEアンテナが4本中3本とほぼ良好と言える環境だ。

  GALAXY S III α AQUOS PHONE ZETA HTC J butterfly
2時間視聴後の
バッテリー残量
74% 88% 74%

 結果、またしてもAQUOS PHONE ZETAの勝利。残量は88%と2時間後で12%減。さすがスタミナを謳う一台だ。GALAXY S III αとHTC J butterflyは互角の残量74%。AQUOS PHONE ZETAより2倍も減っているが、最近の機種では決して悪くない数値と言える。

 続いて、それぞれの独自機能を比較していく。

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