3DMark11 Version 1.0.3
まずはDirectX11世代の定番ベンチマーク「3DMark 11 Version 1.0.3」の結果を見ていこう。なおプリセット設定はPerformanceとExtremeの2種類で測定している。
HD 7970とHD 7870の比較だが、Extremeで約1.45倍、Performanceで約1.30倍と負荷が大きくなるに連れその差も広がっている。これはストリームプロセッサー数とともにメモリーバス幅の影響が大きいと思われるが、価格差を考えると十分HD 7870も健闘しているといっていいだろう。一方HD 7870とHD 7770では、Extremeで約1.90倍、Performanceでも約1.82倍と大きく溝を開けられており、型番から想像されるスコア以上に大きな違いがあることがわかる。
3DMark Vantage Version 1.1.0
次に「3DMark Vantage Version 1.1.0」を使用し、DirectX 10世代のパフォーマンスをチェックしていこう。計測には「3DMark11 Version 1.0.3」と同様、「Performance」と「Extreme」2つのプリセット設定を使用した。
基本的な傾向は「3DMark11 Version 1.0.3」と同様だが、負荷の軽いPerformanceでは差が縮まっているのが印象的だ。とは言えHD 7870とHD 7770では約1.46倍とまだまだその差は大きく、低負荷状態でもそのパフォーマンスにはかなり大きな隔たりがある。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0
続いてテッセレーションを多用するDirectX 11対応ベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」による計測だ。品質設定はデフォルトのまま変更せず、解像度は1920×1080ドットでテストした。
平均FPSを確認すると、HD 7970とHD 7870のフレームレートは60fpsを超えておりいずれも合格点。特にRadeon HD 7970では、120fpsにあと一歩まで迫っており、最近流行りの高リフレッシュレート対応液晶でのプレイにも十分対応できそうだ。
またHD 7770は平均FPSが41.1fps、Max FPSでも80.8fpsとHD 7870平均FPSとほぼ同等で、フルHDでバリバリゲームをやるには少々厳しい性能だ。
Lost Planet2ベンチマーク
次にDirectX 11世代のゲームベンチマーク「Lost Planet2ベンチマーク」で測定を行なった。解像度は1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンで、画質は初期設定から特に変更していない。
ここまで順調にトップを快走してきたHD 7970だが、「Lost Planet2ベンチマーク」では思うようにパフォーマンスが伸びていない。特に1280×720ドットでは、HD 7870比で約6%増とほとんどスコアに違いはなく、GPUへの負荷が軽い処理では性能を生かし切れない場面もあることを覚えておきたい。
またHD 7770は1280×720ドットで46.1fps、1920×1080ドットでは32.4fpsとやはりフルHD解像度ではやや厳しい結果。HD 7770でゲームをやる場合は、ライトな3Dゲームでというのが正解だろう。
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