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単1/単2/単3/単4形を利用可能

パナソニック、すべての電池に対応するLEDライト「電池がどれでもライト」

2012年12月18日 11時00分更新

文● 大河原克行

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 パナソニックは、LEDライトの新製品として、単1/単2/単3/単4形のすべての電池を利用できる「電池がどれでもライト」(BF-BM10-R/W)と、「EVOLTA付きLEDマグネットライト」(BF-BL10K-W)を、それぞれ2013年1月25日から発売する。

すべての電池を利用できる
新「電池がどれでもライト」

 同社では、2005年9月に、単1形から単3形まで利用可能な初代「電池がどれでもライト」(BF-104F)を発売。今回の製品BF-BM10-R/Wは2代目で、市場想定価格は2000円前後。

「電池がどれでもライト」(BF-BM10-R/W)

 「東日本大震災以降、懐中電灯に対する需要が急増。2011年度は前年比2倍の8000万本の販売実績があった。そうした中、今求められるものとして新たな『電池がどれでもライト』の開発を目指した」と、パナソニック エナジー社エナジーデバイスビジネスユニット応用商品グループ企画チーム・大井秀典主任技師は語る。

 電池がどれでもライトは、新たに単4形にも対応したことで、非常時にはテレビのリモコンなどで使用している電池を取り出してライトに使用するといった使い方が可能であるほか、これまでの製品では使えなかった充電池にも対応。アルカリ電池、マンガン乾電池、1.5Vリチウム乾電池でも使用でき、電池の種類も選ばずに利用できる。

 「従来製品では2本の電池が必要であったため、同時に2つの電池を入れ替えてほしいという提案になっていたが、新製品では1本の乾電池で動作するため、使いかけの電池を利用するといった提案も可能になる」(パナソニック・大井主任技師)という。また、単3形に続いて普及している単4形に対応することで、非常時でもより柔軟な運用が可能になる。

 本体には、4種類の電池を1本ずつ収納することが可能で、RRスイッチ(Round Rotary Switch)と呼ぶ同社独自のシンプルな機構を採用。フード部を回転させるだけでそれぞれの電池と接続し、スイッチが入る仕組みとなっている。

4種類の電池を収納することができる

RRスイッチによりフード部を回転させるだけでスイッチが入る仕組み

 「シンプルな構造とすることで、信頼性を高めることにもつながっている」(パナソニック・大井主任技師)という。

 EVOLTA乾電池を使用した場合、単1形では約50時間、単2形では約25時間、単3形では約8時間、単4形では約2時間30分の電池寿命があり、4本を収納していた場合、合計して約85時間30分の連続駆動が可能になるという。

 「もっとも普及している単3形電池で、一晩中利用できる8時間の電池寿命を実現した」(パナソニック・大井主任技師)という。

 ランプにはLEDを採用するとともに、新開発のファネルシェードを採用。レンズによって集光した懐中電灯としての利用に加え、シェードで拡散された光の照射も可能とすることで、まわりを明るくするランタンとしても利用できる。

 「ランタンは、東日本大震災以降に5倍にも販売台数が増えた。計画停電などにより、部屋全体を明るくしたいという需要があったのが理由。ファネルシェードによって、机の上において、ランタンとして使用できるほか、懐中電灯として使用している際にも足元を明るくする効果がある」(パナソニック・大井主任技師)としている。

 ランタンとしての使用時に安定した形で設置できるデザインを採用する一方、単3形乾電池1本搭載時で230gという軽量化を実現。12.5×13.5×8cmという本体の小型化とともに、大型の取っ手を採用したことで、女性や子どもでも持ちやすいようにした。また、小雨の中でも使用可能なIPX1相当の防滴構造とした。

ランタンとしても利用できるようになっている

 カラーは、レッドとホワイトの2色を用意。「非常灯は赤というイメージがあるため、今回の製品では新たにレッドを用意した。単に非常灯の色というだけでなく、同時に女性にも選んでもらえることを想定した」(パナソニック グローバルコンシューマーマーケティング部門アプライアンスマーケティングジャパン本部商品グループエンジー・セキュリティチームの久保慶太郎氏)という。

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