細かな部分で気配りが見られる独自UI
文字入力のしやすさも7型タブレットの魅力
実際に端末を使い始めると、GALAXYシリーズに共通の気持ちのいいスムーズさが本機でも継承されているのがすぐわかる。OSはAndroid 4.0を搭載しながら、サムスン独自のUI「TouchWiz」を追加しているのは、GALAXY Tab 7.0 Plusと同様。画面の右上にアプリ一覧を表示する「アプリメニューキー」、左下に「戻る」「ホーム」など主要なキーが集められている。
下部のキーで注目したいのが「画面メモ」キー。これは表示中の画面をキャプチャーして、手書きメモを追加可能になるものだ。実は筆者は方向音痴なので、初めて行く場所はマップアプリの画面をキャプチャーし、これでメモを取っておくことが多い。
また、下部真ん中にあるのは「ミニアプリ」キー。このキーをアップすると、「ペンメモ」「電卓」といったSamsung製アプリの一覧が表示され、現在操作しいているアプリや画面にオーバーレイするように表示できる。どれも便利なツールなので、これをうまく使いこなすのがGALAXY Tabでの作業効率アップにつながるはずだ。
とはいえ、7型タブレットにおける最大の強味と考えているのは文字入力の快適さ。7型タブレットではヒザの上においてノートパソコンのようにタイプするより、横画面にした状態での両手持ち+親指打ちが快適だ。ノートパソコン並……はちょっと無理にしても、スマホと比べれば多少の慣れで入力速度は遥かに速くなる。
GALAXY Tab 7.7 Plusに標準搭載されている「iWnn IME for Samsung」もキーが大きく操作しやすい日本語プログラムだが、両手持ちでは若干真ん中のキーで遠さを感じてしまう。気になる人は有料アプリ(1500円)だが「ATOK」の追加もオススメ。QWERTYキーボードを分割できるので、親指打ちでの入力が断然快適になるのだ。
7型タブレットならではの実用性はそのままに、Xiによる高速データ通信と高解像度化されたディスプレーと着実な進化をとげている。GALAXY Tabシリーズのファンはもちろん、日常的に持ち運べて、しかも“使える”タブレットを求める人に最適な1台である。