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「HP-UXテクノロジー・コンソーシアム」を設立

Poulson採用!持続的成長を実現したHP-UXサーバー

2012年11月29日 09時30分更新

文● 渡邉利和

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11月28日、日本ヒューレット・パッカード(HP)は「HP Integrityサーバー」の新ラインアップを発表した。9日に発表されたインテルの新プロセッサー「Itaniumプロセッサー9500製品ファミリー」を搭載したもので、12月中旬から2013年1月中旬にかけて出荷開始される予定。

継続的に機能向上させていく持続的成長システム

会場に展示されたHP Superdome 2。筐体下側にブレードが縦に並んでいる。複数世代の混在利用が可能というデモにもなっている

 インテルのItaniumは、前世代の9300ファミリー(Tukwila)から約2年半ぶりに新世代の9500ファミリーに移行した。この新プロセッサーはコア数が2倍の8コアになり、処理性能は2倍以上に向上した上、消費電力量は削減されている。HPでは、こうしたプロセッサの処理能力向上を反映し、新Integrityサーバーでは前世代製品に比べて「最大3倍の性能向上と最大21%の低消費電力化を実現」したとしている。

 まず概要説明を行なった同社のエンタープライズインフラストラクチャー事業統括 ビジネスクリティカルシステム事業本部 事業本部長の手島 主税氏は、国内UNIXサーバー市場(RISC&IA64サーバー)で同社が11年連続でトップシェアを記録していることや、ハイエンドモデルであるHP Superdome 2の販売台数が堅調に伸び続けていることなどを紹介した上で、国内のオープン系サーバー市場が2011年を境に「市場成長期」から「市場成熟期」に転換したという認識を示した。

概要説明を行なった日本HPのエンタープライズインフラストラクチャー事業統括 ビジネスクリティカルシステム事業本部 事業本部長の手島 主税氏

 この結果、ユーザーも古いシステムを破棄し、新技術に基づく新システムに入れ替える「スクラップ&ビルド型システム」ではなく、既存システムに新技術を取り込みながら継続的に機能向上を果たしていく「持続的成長システム」を求めるようになってきたという。

国内のサーバ市場は2011年にトレンドの転換ポイントを超えたという

スクラップ&ビルド型システムと持続的成長システムの違い

 こうした市場の動向に対応し、同社の“ミッションクリティカルシステム戦略”ではユーザーの既存資産を活用し、長期的/継続的に最先端技術を利用可能なプラットフォームの開発、提供を行なっていくことを重視している。2010年の時点で同社のIntegrityサーバーはブレードアーキテクチャに移行。今回もローエンドに位置づけられる「rx2800 i4」だけはユーザーニーズに基づいたラックマウントだが、ほかはすべてブレードアーキテクチャのサーバーとなっている。ミッドレンジにBL860c i4/BL870c i4/BL890c i4の3種のブレードが、ハイエンドのHP Integrity Superdome 2にはCB900s i4ブレードが用意される。これらも最新ブレードを搭載することで新技術をいち早く取り入れつつ、システム自体は継続的に使い続けられるという「持続的成長システム」の実現を見据えた変更だ。

発表されたHP Integrityサーバーのラインナップ

会場に展示された新世代ブレード「HP Cell Blade 900s i4」で、HP Superdome 2に搭載される

 実際に、ハイエンドモデルであるSuperdome 2では、9300ファミリー搭載のブレードと9500ファミリー搭載の新ブレードを混在利用し、かつCPU利用権を筐体を超えて移動させることが可能なことから、システムの運用を継続しながら新世代プロセッサに段階的に移行していくことが容易にできるようになっている。

新製品の主な強化ポイント

 OSとなるHP-UXでは、これまで「10年サポート」を掲げ、長期に渡って安心して利用を継続できるように配慮してきた。現行バージョンであるHP-UX11iv3は、2007年のリリース以来半年ごとにアップデートリリースを行ないながら使い続けられている。従来のサポートポリシーであれば2017年にサポート切れとなる予定だったが、新ポリシーでは「次世代プロセッサーの発表時期に合わせて、将来に向けてさらに長期のサポート機関を設定」することになっている。

 今回は2022年までのサポートが提供され、当初からみれば15年のサポート期間となっている。基本的には、新世代製品のリリース後最低10年のサポート期間が保障される、という考え方になるようで、今回の発表から10年後の2022年までは確実にサポートされる、という理解で良いようだ。OSの更新を強要されるのではなく、長期にわたって使い続けられる点も、持続的成長システムの実現に向けた重要な取り組みの一部だとみて良いだろう。

HP-UXのサポート期間の延長。基本的には“枯れたOS”であるため、長期に渡って使い続けるユーザーが相当する存在することが考えられるための配慮だろう

日本ユーザーの声を吸い上げるHP-UXコンソーシアム

 このほか、ユーザーの声を製品開発に適切に反映させるという意図から、「米国本社を巻き込んだ日本独自の取り組み」として「HP-UXテクノロジー・コンソーシアム」を設立することも発表された。HP-UXのOEM供給を受ける国内サーバベンダーである日立製作所、三菱電機インフォメーションテクノロジー、日本電気(NEC)、沖電気工業と日本HPの5社が設立メンバーとなる。

HP-UXコミュニティのロードマップ。今回はまず「HP-UXテクノロジー・コンソーシアム」が設立された段階

 これらOEMパートナーとHPのパートナーシップはすでに長い歴史があり、密接な協業関係を維持してきた訳だが、OEM各社がそれぞれ自社の顧客からの声を個別にHPに伝える、という形から、今後はコンソーシアムという形で一体的な取り組みが可能になるというというもの。さらにグローバルでは“Super Technology Club”と仮称されるユーザーも含めたより大規模なHP-UXコミュニティの構築も検討されているといい、今回のコンソーシアムをその第一段階と位置づけることもできそうだ。

 市場では安価なIAサーバーによるスケールアウト型のシステムやクラウドの活用が話題の中心となりつつあるが、大規模なスケールアップ型サーバの需要が皆無になったわけではない。こうした市場ではかつてのメインフレームと同様、信頼性や継続性が重視されるため、ハードウェア、ソフトウェア両面に渡る長期的な継続性が改めて表明されたものとみられる。

 販売開始は12月5日で、Superdome 2が2013年1月中旬出荷開始予定、他は12月中旬出荷開始予定となっている。

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