11月22日、アルバネットワークスは統合認証基盤システム「Aruba ClearPass」の新バージョンとなるVer.6.0を発表した。これまで別製品として提供されてきたAruba Amigopodのアクセス管理機能をClearPassに完全統合し、モバイルデバイス向けの認証、ゲスト、オンボーディング、デバイスプロファイリング、アクセスオンガードといった機能を包括的に提供する。
買収製品の統合
アルバネットワークスは、2010年12月にAmigopodを買収、その1年後の2011年12月にはAvenda Systemsを買収し、2012年4月からAvendaの技術をベースとした“ClearPass”製品の出荷を開始している。今回のClearPass Ver.6.0で、先に買収済みのAmigopod製品の機能がClearPassに統合され、包括的な機能を提供できるようになった。
説明を行なった米アルバネットワークスのネットワークサービス次世代製品開発責任者/副社長のクリシナ・プラバカール氏はモバイルデバイスの進化と普及によってBYOD(Bring Your Own Device:ユーザー所有デバイスの持ち込み)が一般的になってきていることを指摘し、企業内システムにおいても「IT部門がPCを配布するのではなく、ユーザーが持ち込むデバイスを企業ネットワークに接続する形に変わった」と説明。その上でIT部門は運用管理負荷を増大させず、セキュリティを維持し、かつ従来利用していたエンタープライズ・アプリケーションもそのまま利用できるようにしたいという希望を持っているという。こうした期待に応えるための基盤を提供するのがClearPass Ver.6.0だということになる。
ClearPass Ver.6.0ではAPIレベルで既存のさまざまなMDM(モバイルデバイス管理)製品と連携することができる。同氏は今後のClearPassの発展の方向性について、MDM機能については現状でほぼ充分な機能をカバーしており、不足するものがあれば他の製品との連携で補うという考えを示し、ClearPassではセキュリティ機能やアプリケーションデータ管理に関して今後機能拡張を行なっていく計画だとした。