このページの本文へ

マニアなら注目したい、こだわりポイントを知る!

レッツノートへの愛を語れ! 読者と共有したCF-AX2の魅力

2012年10月26日 13時00分更新

文● 後藤 宏 写真●小林伸、ANZ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

10年間積み上げてきたLet'snoteの歴史を振り返る

 イベントは2部構成。第1部は、編集部がピックアップした“CF-AX2ならではのポイント”について、パネリストの視点で語ってもらうセッションだ。登壇者は、パナソニックでLet'snoteの商品企画を担当する井上剛志氏、フリーランスジャーナリストの西田宗千佳氏、角川アスキー総合研究所の遠藤諭となる。

井上剛志氏はパナソニックで、歴代のLet'snoteシリーズを企画。CF-AX2開発の裏話も色々とうかがえた

連載「Beyond the Mobile」執筆中の西田宗千佳氏。「電気かデータが流れるもの全般」を領域とし、様々なメディアで活躍中

遠藤諭。元月刊アスキー編集長。IT業界のディープな話と香港ガジェット、そしてカレーをこよなく愛する、弊社のご意見番

 まずはLet'snoteの10年間の歩みを振り返りながら、ウォーミングアップ。第1世代から第4世代まで分けられたスライドがプロジェクターで投影される。

遠藤 ボンネット構造になったのは2002年のCF-R1からですか?

井上 そうです。その前に紀元前と呼んでいる機種もありますが……。

遠藤 全然、紀元前じゃないですよ! プロノート・ジェットとか愛用してたなあ。

西田 僕も初めてのWindowsノートがそれでした! 独自の色を放ってた。

遠藤 Let'snoteはいまもその色を一貫して放ってる。

西田 いまや新幹線に乗ってビジネスパーソンが使っているPCを見ると、銀色の天板ばかりですよ(笑)

遠藤 頑丈設計も特徴ですよね。

井上 第2世代では、落下や加圧振動試験を導入して、電車の中で押されても大丈夫と言い始めたんです。

西田 満員電車へ実際に乗って、テストを繰り返したというのは有名な話ですね。

 第1世代の「軽量・長時間」からはじまり、世代を追うごとに「頑丈」「高性能」「洗練」と追加されいる。「洗練」を掲げた第4世代のCF-SX1はスリム化され驚きがあったが、CF-AX2ではさらに薄型化を実現している。

持ち歩いて使っても不便のない仕様を11.6インチに凝縮

 ひとしきり、Let'snoteの歴史振り返ったところで、さっそく3人に、CF-AX2の特徴的なポイントを語ってもらう。最初に挙げるのはやはり変形機構とスリム化だ。

CF-AX2の厚さはウルトラブックの基準をクリアした18ミリ。スリムになり、カバンなどへの出し入れもしやすくなった

遠藤 ヒンジ部分がちょっと特殊なんですよね

西田 他社含め、二軸ヒンジを採用した製品をいくつか触らせてもらいました。試作製品ではあったけど、どれも“同じようで違う”。CF-AX2は圧倒的にラク。

遠藤 サイズもちょうどいいし、薄くもなっている。

井上 Let'snoteでは、持ち運びに重要なのは、フットプリントと軽さと考えてきました。ですので、薄くするというのは相当に苦労した部分です。

西田 薄くする技術と軽くする技術は違うんですね。

 CF-AX2の特徴や活用シーンについて話した後は、当然、本体の随所にちりばめられた工夫に話が移っていく。まずは、ワンアクションでタブレットに変わる変形機構だ。リングノートのような変形機構を採用するに至るまでの道のりなど、Let'snote開発陣の苦労が垣間見える。

ワンアクションでタブレットに変形。簡単にできないものは使われないという開発スタンスが、Let'snoteの人気の秘密かもしれない

遠藤 開発時には、モックアップを4~5種類作成したと聞きましたが、どんなアイデアがあったのですか?

井上 作り過ぎて正確な数は覚えていないです(笑)。ディスプレーを水平に回転させるとか、スライドしてキーボードが現れるとか。どうしたらいちばん簡単にタブレット状態にできるか考えました。1ヵ月ほど議論して、落ち着いたのがこの形式です。(最初に出たアイデアでしたが)結局、簡単でイイじゃんと(笑)。キーボードを外側に出していいか、最後まで議論がありましたが“簡単に変形できる”を優先しました。

右側面にはフルサイズのHDMI出力を装備。USB 3.0を2基備えており、1基は給電タイプ。電源オフでもスマートフォンなど別の機器を充電できる(別途USB充電設定ユーティリティーの設定が必要)

左側面にはメモリーカードスロットのほか、アナログ外部ディスプレイ出力や有線LANを配置。ビジネスシーンでも活躍してくれる

西田 Ultrabookなのに、端子がフルサイズで搭載されているところが、すごいんですよ。ユーザー視点では普通と思いがちですけど、マザーボードに載っているHDMI端子やコントローラーを見ると、ものすごくデカい。よくこのサイズで搭載していますよね。

遠藤 (仮に変換アダプターがあっても)マイクロUSBとかマイクロHDMIでは、不安になるのも確か。その点、CF-AX2では有線LANやアナログ外部ディスプレイ出力なども、標準ポートがシッカリ搭載されている。そこがいいよね。

↓↓↓イベントの様子を動画でチェック↓↓↓↓

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中