10年間積み上げてきたLet'snoteの歴史を振り返る
イベントは2部構成。第1部は、編集部がピックアップした“CF-AX2ならではのポイント”について、パネリストの視点で語ってもらうセッションだ。登壇者は、パナソニックでLet'snoteの商品企画を担当する井上剛志氏、フリーランスジャーナリストの西田宗千佳氏、角川アスキー総合研究所の遠藤諭となる。
まずはLet'snoteの10年間の歩みを振り返りながら、ウォーミングアップ。第1世代から第4世代まで分けられたスライドがプロジェクターで投影される。
遠藤 ボンネット構造になったのは2002年のCF-R1からですか?
井上 そうです。その前に紀元前と呼んでいる機種もありますが……。
遠藤 全然、紀元前じゃないですよ! プロノート・ジェットとか愛用してたなあ。
西田 僕も初めてのWindowsノートがそれでした! 独自の色を放ってた。
遠藤 Let'snoteはいまもその色を一貫して放ってる。
西田 いまや新幹線に乗ってビジネスパーソンが使っているPCを見ると、銀色の天板ばかりですよ(笑)
遠藤 頑丈設計も特徴ですよね。
井上 第2世代では、落下や加圧振動試験を導入して、電車の中で押されても大丈夫と言い始めたんです。
西田 満員電車へ実際に乗って、テストを繰り返したというのは有名な話ですね。
第1世代の「軽量・長時間」からはじまり、世代を追うごとに「頑丈」「高性能」「洗練」と追加されいる。「洗練」を掲げた第4世代のCF-SX1はスリム化され驚きがあったが、CF-AX2ではさらに薄型化を実現している。
持ち歩いて使っても不便のない仕様を11.6インチに凝縮
ひとしきり、Let'snoteの歴史振り返ったところで、さっそく3人に、CF-AX2の特徴的なポイントを語ってもらう。最初に挙げるのはやはり変形機構とスリム化だ。
遠藤 ヒンジ部分がちょっと特殊なんですよね
西田 他社含め、二軸ヒンジを採用した製品をいくつか触らせてもらいました。試作製品ではあったけど、どれも“同じようで違う”。CF-AX2は圧倒的にラク。
遠藤 サイズもちょうどいいし、薄くもなっている。
井上 Let'snoteでは、持ち運びに重要なのは、フットプリントと軽さと考えてきました。ですので、薄くするというのは相当に苦労した部分です。
西田 薄くする技術と軽くする技術は違うんですね。
CF-AX2の特徴や活用シーンについて話した後は、当然、本体の随所にちりばめられた工夫に話が移っていく。まずは、ワンアクションでタブレットに変わる変形機構だ。リングノートのような変形機構を採用するに至るまでの道のりなど、Let'snote開発陣の苦労が垣間見える。
遠藤 開発時には、モックアップを4~5種類作成したと聞きましたが、どんなアイデアがあったのですか?
井上 作り過ぎて正確な数は覚えていないです(笑)。ディスプレーを水平に回転させるとか、スライドしてキーボードが現れるとか。どうしたらいちばん簡単にタブレット状態にできるか考えました。1ヵ月ほど議論して、落ち着いたのがこの形式です。(最初に出たアイデアでしたが)結局、簡単でイイじゃんと(笑)。キーボードを外側に出していいか、最後まで議論がありましたが“簡単に変形できる”を優先しました。
西田 Ultrabookなのに、端子がフルサイズで搭載されているところが、すごいんですよ。ユーザー視点では普通と思いがちですけど、マザーボードに載っているHDMI端子やコントローラーを見ると、ものすごくデカい。よくこのサイズで搭載していますよね。
遠藤 (仮に変換アダプターがあっても)マイクロUSBとかマイクロHDMIでは、不安になるのも確か。その点、CF-AX2では有線LANやアナログ外部ディスプレイ出力なども、標準ポートがシッカリ搭載されている。そこがいいよね。
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