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プロ向けで培った読取機構、“Ractory”シリーズ2製品

パナソニックが個人向けドキュメントスキャナー市場に参入

2012年09月26日 14時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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プロ向けで培った、安定感のある読み取り機能が魅力

 ドキュメントスキャナー市場は、PFUとキヤノンの2社が市場を二分する状況だが、パナソニックは競合に対して、特に安定した読み取り性能で優位だとする。

内部の機構に関しては、業務用機で培ったノウハウが盛り込まれている

 こだわりのポイントとしては、まずADFから原稿を取り込む際に、ばねを仕込んだローラーを使用することで、紙さばきの精度を高めたり、紙の搬送路を平面とし、かつCISセンサーを厚みに応じて上下に稼動させることで、厚みにあったスキャンを可能にするといった点が挙げられる。上位のKV-S1026Cはさらに、左右が独立して回転する給紙ローラーを採用し、傾いた用紙のジャムを防ぐといった取り組みも入れている。

 また超音波センサーを使った一般的な“重送検知”に加え、“重送スキップ”機能も用意。これは付箋などを貼った原稿や、封筒などを読み込む際、重送と検知されてスキャンできなくなるのを防ぐもの。本体の継続ボタンを押すことで、こうした原稿も1枚の原稿として読み取れる。

 ADFを使用せず、背面から手差し感覚でスキャンできる“おくだけスキャン”と呼ばれる機能も装備する。これは背面に本体と一体化した原稿ガイドを用意し、かつ40mm程度と長めのスペースを確保することで、ふた(ADF部)を閉じた状態でも原稿の挿入が可能になるというもの。

 本体にはクレジットカードや免許書などを読み取るための専用ホルダーも設置されている。表面と裏面を同一のページ内に面付けでき、紙の原稿と一緒に読み取ることで、申込書と身分証明書を1度に電子化するといった用途でも便利に使えるという。

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