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机上から紙を一掃!電子文書化マニアックス 第2回

Evernote連携も可能な個人用ドキュメントスキャナーの本命

imageFORMULA DR-C125は使い勝手を極めた名機だ

2011年08月29日 10時00分更新

文● 小黒直昭 撮影●篠原孝志(パシャ)

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スペックにあらわれない使い勝手を進化させたドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-C125」

キヤノン「imageFORMULA DR-C125」。メーカー直販サイト価格:4万4980円(税込)

 特集第1回ではビジネスシーンでの電子化Tipsを紹介した。あっという間に溜まってしまうビジネス文書だが、HDDやクラウドに保存することで、アナログ時代とは比べ物にならないほど効率的な整理整頓、検索&閲覧が可能になる。

 さて、一見良いことづくめに思える個人用スキャナー導入だが、実際に始めてみると、いくつかの問題点にぶつかるかもしれない。その最たるものが使い勝手だ。

 コンパクトに見える個人用スキャナーだが、作業中は排紙トレーを展開する必要があるので、使うたびにかなりの面積を占有される。そして何より悩ましいのが、紙が重なったままスキャンされてしまう重送。毎日こまめに使う機材だから、できるだけノートラブルで動いてほしいのが人情だ。

 そこで注目したいのが、キヤノンの個人用ドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-C125」。ユーティリティソフトからボタンひとつでPDF化や検索が可能なほか、話題のクラウド対応など上位機種ならではの高性能に加え、上記の弱点を改善したことによって“個人用スキャナーの本命”と言える仕上がりになっている。さっそくその実力をチェックしてみよう。

キヤノンのドキュメントスキャナー「DR-C125」を徹底レビュー

 キヤノンから発売中のDR-C125は個人用ドキュメントスキャナーの上位機種。その最大の特徴は前述したコンパクトさと重送の起こりにくさ。そして、いまやビジネスには必須とも言えるオンラインメモツール「Evernote」との連携も基本機能として備えるなど、ビジネスを加速する機能が満載だ。

同梱のスキャンソフトから直接Evernoteに転送できるのもDR-C125の強みだ

カラー/モノクロ問わず片面毎分25枚・両面毎分50面の高速スキャン

 まずは、その基本スペックから紹介していこう。本体サイズは幅300×高さ217×奥行156mm/重さ約2.6kg。既存のドキュメントスキャナーと比較すると、フットプリントは小さめ。スキャン時に原稿を支える給紙サポートなどを展開しても、500mlペットボトルの高さと同程度の奥行235mmと俄然コンパクトだ。

 最大幅216mmのトレー部には、一般的なコピー用紙が30枚までセットできる。そして200dpiならばカラー/グレー(256階調)/モノクロ問わず、片面毎分25枚、両面毎分50面という高速スキャンが可能だ。また、紙を2つに折りたたむことでA3サイズの原稿をスキャンできる。

右手のボタンは上から電源ボタン、スキャンのスタートボタン。その下のオレンジ色は給紙切り替えレバーの表示部。通常のスキャン時は黒色、2つ折りにした原稿をスキャンする場合はオレンジ色となる

本体背面。USBケーブルと電源ケーブルを背面に固定するための溝が見える

 長尺にも対応しており、長さ3メートルまでの原稿を読み取り可能だ。観音開きのカタログなどをスキャンする際に重宝するだろう。また、厚さ0.76mmまでのカードや名刺もトレーにセットできる。

真上から見た画像。原稿の給紙口と排紙口、そして紙を送るローラーが見える。右端は給紙ユニットを開くためのボタンだ

 昨今気になる消費電力は動作時でも最大12.7Wと、省エネのご時世にぴったり(待機時1.8W、電源オフ時0.5W)。仮に電源を落とし忘れても、4時間後には自動的に電源オフとなる。対応するOSは、WindowsXP SP3、Windows7(32/64bit)、Mac OS X 10.4~10.6など。PCとの接続はUSB 2.0。

左側面には盗難防止用のケンジントンロック用の穴を装備。横から見ると、あらためてスリムなボディであることがわかる

右側面にはUSBと電源のコネクターのほか、前述した給紙切り替えレバーが見える。左下は排紙方法を切り替えるレバー

 本体付属のスキャンソフトは従来から一新。新しい「CaptureOnTouch」では、本体のボタンを押すだけでスキャンができるフルオートモードのほか、PDFやTIFFといった保存形式から解像度、Evernoteへのアップロードの有無など細かな設定を「ユーザー設定」として保存できる。

 また、同じく付属ソフトの「eCopy PDF Pro Office」(Windowsのみ)では、スキャンしたPDFのページ入れ替え、編集が可能だ。

スキャン速度一覧(A4タテ)
200dpi 300dpi 600dpi
白黒・256階調グレースケール(片面) 毎分25枚 毎分25枚 毎分13枚
白黒・256階調グレースケール(両面) 毎分50面 毎分50面 毎分26面
24bitカラー(片面) 毎分25枚 毎分15枚 毎分4枚
24bitカラー(両面) 毎分50面 毎分30面 毎分6面

   ※スキャン速度はハードウェアの最大速度。ソフトウェア側の処理時間は含まれない

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