コードマスターズブースの
プレイシートでF1 2012を体験!
ひとしきりデモランを見終えたらイベント広場に移動。ここでは、SUPER GTでもおなじみの物販コーナーやイベントステージなどがあり、サーキット内の“見る"イベントとは違ってこちらは参加型だ。ふと人が集まっているテントを見ると、なんと電アスレース部マネージャー、コードマスターズの中の人こと増田さんがいるではないか。そう、このテントはコードマスターズブースだったのだ。
テント内では最新ゲーム「F1 2012」の体験プレイができた。しかも、ハンドルコントローラーのプレイシートで! まだPS3のコントローラーでしかプレイしていなかった筆者とYK3は増田さんに頼み込んで、お客さんが切れたスキを狙って遊ばせてもらった。
ハンドルコントローラーでプレイした感想だが、F1マシンはとにかく丁寧な運転が大事ということ。ガッ! と急ハンドルを切ると蛇行運転状態になってしまい、最終的にはコースアウトかスピンになってしまう。結構フォースフィードバックが強いので、真っすぐ走らせるのは大変なのだが、ジワっとハンドルを切るように心がけた。このへんもかなりリアルなんだと思う(F1マシンは乗ったことがないので、比較しようもないのだが)。
Red Bullのベッテルを選び、いざレースがスタートすると、1周目で皇帝・シューマッハを抜いて1位に! なったのもつかの間、そのシューマッハに追突され、最下位に転落。もうここからは開き直って、ハンドルコントローラーを堪能した。PS3のコントローラーと比べると、素早いハンドル修正はできないが、微調整などはハンドルコントローラーでしかできない。本格的に楽しむなら、やはり必須の周辺機器だ。
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ゲームでしか見たことのないレースカーが
目の前を疾走!
さて、コードマスターズブースで遊びすぎてしまったので、再びサーキット内をフラフラ。ピットを見ると、伝説のドライバーたちが伝説のマシンをドライブするというイベントが始まるようだ。日産のCカー「R92CP」に長谷見昌弘選手、カルソニックスカイラインR32に星野一義選手、チャージマツダ787Bに寺田陽次郎選手、MOTUL AUTECH GT-Rに本山 哲選手と、もうこの組み合わせとラインナップだけでシビれる憧れるだ。
ひとしきり、787Bの甲高いロータリーサウンドを堪能したあとは(ロータリー好きなので)、イベント広場に展示されている歴代レーシングマシンを舐めるように眺めて鈴鹿サーキットをあとにした。
今回のイベントは、50年間あらゆるレースを開催し続けた鈴鹿サーキットだからこそできたイベントだ。オイルショックや不況などで、何度も苦境に立たされたレース業界、ひいては自動車業界。それでも諦めずに立ち向かった技術者たち、子どもたちに夢を与え続けたドライバー、そして「家族で楽しめるように」と遊園地を併設させた本田宗一郎氏。50年の歴史を振り返りつつ、まだ見ぬ今後の50年に期待したい。
今年のF1日本GPへの期待
F1日本GPまで、すでに1ヵ月を切っている。唯一の日本人ドライバー、小林可夢偉選手もザウバーのマシンもなかなか良い感じだ(ベルギーはフロントローだったし)。となれば、自然と可夢偉選手の応援にチカラが入るというもの。チャンピオンシップでいえば、アロンソが大本命だが、ライコネンがかき回してくれると盛り上がるのだが……。イタリア・モンツァでも、ザウバーのペレス(可夢偉の同僚)がアロンソを抜いて2位になったりと、もうまったく予想がつかない、見ている側としては非常に面白いシーズンになっている。
鈴鹿はシーズン後半ということもあり、チャンピオン候補が絞られてきて、鈴鹿の成績次第で王者が決まったり、王者に近づいたりする重要なラウンドだ。去年はベッテルが鈴鹿でチャンピオンを決めて、電アスレース部のメンバーが観戦していた目の前で日の丸(ドーナツターン)を描いてくれた。今年は接戦なので、鈴鹿でシーズンが決まることはないと思うが、大番狂わせのレースが見られることを期待したい(電アスレース部は今年もF1日本GPに行きます!)。
次のページからは、YK3視点による鈴鹿50周年レポートをお届けする。