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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第166回

インテルCPU進化論 パイプラインを大幅改良したCore 2

2012年08月27日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/

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Pentium 4世代の苦戦からインテルを救った「Merom」こと「Core 2 Duo」

 インテルCPUの進化を辿る企画。今回は「Merom」こと「Core 2」プロセッサーに搭載された「Coreマイクロアーキテクチャー」について解説しよう。

Yonahをベースに同時4命令実行に対応

図1 Meromの内部構造図。赤枠内がYonahからの主な変更部分図2 Yonahの内部構造図

 Coreマイクロアーキテクチャーは基本的に、前回解説した「Yonah」からの正常進化、という範疇ではあるが、いくつかの要素も変更した結果として、この世代は機能と性能の両面で大幅な進化を遂げている。それもあってか、Yonahまでは特に明確な名前が付けられていなかった内部アーキテクチャーに対して、Coreマイクロアーキテクチャーという名前をわざわざ付けてアピールしている。

 これはむしろ「NetBurstアーキテクチャーからの切り替え」を明確にするため、という意味があるのかもしれない。Pentium 4の世代、インテルは内部アーキテクチャーにNetBurstアーキテクチャーという名称を付けてアピールをしていた。この「アーキテクチャー名のアピール」をPentium 4でやり過ぎたがゆえに、Pentium 4から切り替えるにあたって、新しいアーキテクチャー名を強くアピールしないといけなくなったというあたりが、Coreマイクロアーキテクチャーなる名前が表に出てきた理由ではないかという気がする。

 実際、Core 2以降は正常進化ということもあって、「Nehalemマイクロアーキテクチャー」や「Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャー」といった具合に、インテルは開発モデル名でマイクロアーキテクチャーを紹介しており、こうした名前は付いていないことからもこれが伺える。

 それはともかく、YonahからMeromへのアーキテクチャー変更では、以下の3点が主な違いとなる。

  • 同時4命令実行にパイプラインを強化
  • EM64Tに対応
  • Macro Fusion(旧称Macro Ops Fusion)を実装

 Coreマイクロアーキテクチャー最大の変更点は、同時4命令実行を実現したことだ。これはパイプラインのフロントエンドほぼ全体に影響を及ぼすことになった。「IF1」から「IF3」までのフェッチステージは、おおむねYonahと同じものだ。

 ただし、128bit幅のバス(=16byte/サイクル)で1次命令キャッシュから命令をフェッチするところまでは同じだが、そこから取り込むx86命令は、Yonahまでが最大3命令/サイクルだったのが、Meromでは6命令/サイクルに増加している。これは後述するMacro Fusionの効果で、ピーク時には5命令/サイクルで命令のデコードができることに対応したものだ。

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