モバイルとリモートユーザーの要求に応える
現代的な企業は、現在も過去も、コンピューティングを分散化し続けている。ユーザーはどんな場所からもネットワークに接続して仕事ができることを希望している。たとえば、空港、コーヒーショップ、ホテルの部屋、自宅からである。このような変化は、ますます多くの従業員やデータが、伝統的なセキュリティソリューションの防護範囲から物理的に遠ざかっていることを示す。これらのモバイル/リモートユーザーを考慮したセキュリティを構成する鍵は、彼らを例外としてあつかわないことである。モバイル/リモートユーザーには、組織内部にいるときと同様の同じアプリケーション、ユーザー、コンテンツ保護が必要である。
同じように、セキュリティポリシーは、企業が支給した機器とは異なるエンドポイントデバイスの使用にも対処しなければならない。自宅で作業するユーザーは、個人所有のパーソナルコンピュータを持ち、Windowsと同様にAppleのMac OS Xが稼働する機器が増加しつつある。リモート接続に使われるその他のデバイスとしては、スマートフォン、タブレット、iOSデバイス(iPhoneやiPadなど)がある。これらのデバイスも、組織のセキュリティポリシーの盲点とならないように対処しなければならない。
モバイルマルウェアはまだ未熟な段階だが、すでに存在しており、近い将来大きな脅威となる可能性がある。モバイルデバイスが強力になるにつれ、PCの代わりに使われる機会は多くなり、個人情報や価値のある情報を大量に保存し、それらが保護されない状態に置かれることになる。
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