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Microsoftが若きエンジニアをサポートする理由 第2回

日本から世界を目指す、Pitapat合田氏

錯覚からドキドキする、ソーシャルマッチング「Pitapat」

2012年05月09日 11時00分更新

文● タトラエディット、語り●合田 武広、遠藤 諭、写真●小林 伸

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周りがベンチャーを止めたがる

遠藤 「もともと起業志向は持っていたんですか?」

合田 「はい。僕はずっと技術を身につけてきたんですけれども、物を作ることよりも企画というのでしょうか。世の中にどんなものが必要とされてるのかを考えることがもとても好きで、『技術経営』を大学で学びました。いつかは企画も自分でして自分で物を作ってプロモーションも自分する。そういった仕事をやりたいなって思っていたので」

遠藤 「でも、実際にベンチャーを立ち上げるときは大変だったんじゃない?」

合田 「大変だったのは起業を周囲に説得することでした。とくに、親や大学の教授が『絶対にやめとけ』と言うんです。そういう所がネックになりましたね」

遠藤 「『もしかして、失敗すんじゃないか』と。『ベンチャーって危ない?』みたいな」

合田 「自分のサービスで投資を受けたりといった話になると、周囲は不安に感じるんでしょうね。たとえば、シリコンバレーだと起業が盛んだと聞きますけれど。社会的に(若者の起業が)許されているんですよね」

遠藤 「実際のところ、周囲に起業を止められてしまう人はすごく多いと思うんですよ。父親や母親は反対しなかった?」

合田 「僕の場合はそれほどではなかったですけれど、反対されなかったんですよ。でもブレイクスルーキャンプのチームメイトの1人が親に反対されて一緒に起業はできませんでした」

遠藤 「脱落したんだ。じゃあ、そのメンバーのためにも成功する必要があるわけだ。 友だちの間では『起業いいね』みたいな感じとかなかったの?」

合田 「意見が分かれていましたね。もともと僕たちは世界に通じるサービスを作りたいという意志で集まっていて、起業しようなんて話はしていなかったんです。僕は思っていたんですけれども。でもそうじゃない人もいて、別に大手の会社の一サービスとしてやるのもありってのもあって」

遠藤 「そこで分裂しそうになったとか?」

合田< 「そこまではいかなかったです(笑)。でも本当に分裂しそうになっていて、でも僕たちが一番やりたいことはいいサービスを作るって事なんですね。目的は起業することではないんですよね。そういった部分で意見が一致して、今の4人でサービスをやっていくということになったんです」

遠藤 「仕事によっては替えが効く場合もあるんじゃない? ちょっとシビアな言い方かもしれないけれど、メンバーの入れ替えなどは考えなかったの?」

合田 「同じビジョンを持って世界に向けて挑戦していける仲間だと思ってるので、(メンバーを変えるという)考えはありませんでした」

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